2月20日(金)
東京都美術館スタジオにて開催しました。
アーティストトーク
2月の講師:松本 恵美
最近、和紙に描く墨の絵が面白く、それは準備も後片付けも油絵と違って、だいぶ楽。油絵を乾かしている間とかほぼ毎日のように日記風に描いています。
墨と出会ったのはたまたま床に置いてあった紙にコーヒーをこぼしてしまいました。時間が経って紙とコーヒーの滲みあったところが面白く、たまたま父の使っていた墨や大きな硯が身近にあったので、描いてみましたらかすれたり、滲んだりして油絵では出せない効果が出ました。
画材店で墨のコーナーを見ると、結構いろいろな色があります。今6色ほど揃えていますが、墨の違いが微妙なので、紙の裏などに色を書いておかないとわからなくなる事もあります。
最近は効果を早く見たい時にはドライヤーで乾かしますが、基本的にはそのまま置いて、自然に乾くのを待ちます。翌日見ると想像以上に墨が効果的だったり、逆に暗くなりすぎてしまったり。あくまでも墨が主体ですが、胡粉や顔料も部分的に使ったりしています。紙質もいろいろあるので、効果も様々。和紙はとても強いので結構いじれます。
アトリエの壁に制作途中や完成したものを油絵の小品と一緒に飾って見ていると、それが女流の大作制作の構成のうえで下絵になったりします。
旅行先で和紙のお店を見つけると買ったり。大きさはせいぜい25号パネル位。あまり大きいものを描こうとは今のところ思っていません。
Sサイズが比較的好きなので女流はここ何年かは、ほとんどS100号。もう一つの主体は120〜130号Fで大作は油絵で制作しています。一般出品の時にリキテックス賞でアクリル絵の具を頂いたのですが、でも描いてみましたが、私には早く乾きすぎて、扱いにくく、昔からなじんでいる油絵の具の、ゆっくり乾いて、重ねていく微妙な色彩のほうが好きです。油絵具を乾かす間に、墨の絵を描いたりします。

最近歩き過ぎたのか、膝を痛めてしまい、あと何年大作を描いていられるかなあと考えたりします。大きい制作は立って描くので、結構つらい。そんな時に和紙&墨の絵は机で仕事ができるので、助かっています。だいぶ前に主体の亡くなった先生に言われた「絵を描くことは生きる糧になる〜」と。
今その言葉をかみしめています。

第78回女流画家協会展
「うつろう」100S 松本恵美
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