2026年02月28日

2月の研究部の様子


2月20日(金)
東京都美術館スタジオにて開催しました。




アーティストトーク
2月の講師:松本 恵美


最近、和紙に描く墨の絵が面白く、それは準備も後片付けも油絵と違って、だいぶ楽。油絵を乾かしている間とかほぼ毎日のように日記風に描いています。

墨と出会ったのはたまたま床に置いてあった紙にコーヒーをこぼしてしまいました。時間が経って紙とコーヒーの滲みあったところが面白く、たまたま父の使っていた墨や大きな硯が身近にあったので、描いてみましたらかすれたり、滲んだりして油絵では出せない効果が出ました。
画材店で墨のコーナーを見ると、結構いろいろな色があります。今6色ほど揃えていますが、墨の違いが微妙なので、紙の裏などに色を書いておかないとわからなくなる事もあります。
最近は効果を早く見たい時にはドライヤーで乾かしますが、基本的にはそのまま置いて、自然に乾くのを待ちます。翌日見ると想像以上に墨が効果的だったり、逆に暗くなりすぎてしまったり。あくまでも墨が主体ですが、胡粉や顔料も部分的に使ったりしています。紙質もいろいろあるので、効果も様々。和紙はとても強いので結構いじれます。
アトリエの壁に制作途中や完成したものを油絵の小品と一緒に飾って見ていると、それが女流の大作制作の構成のうえで下絵になったりします。
旅行先で和紙のお店を見つけると買ったり。大きさはせいぜい25号パネル位。あまり大きいものを描こうとは今のところ思っていません。
Sサイズが比較的好きなので女流はここ何年かは、ほとんどS100号。もう一つの主体は120〜130号Fで大作は油絵で制作しています。一般出品の時にリキテックス賞でアクリル絵の具を頂いたのですが、でも描いてみましたが、私には早く乾きすぎて、扱いにくく、昔からなじんでいる油絵の具の、ゆっくり乾いて、重ねていく微妙な色彩のほうが好きです。油絵具を乾かす間に、墨の絵を描いたりします。

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最近歩き過ぎたのか、膝を痛めてしまい、あと何年大作を描いていられるかなあと考えたりします。大きい制作は立って描くので、結構つらい。そんな時に和紙&墨の絵は机で仕事ができるので、助かっています。だいぶ前に主体の亡くなった先生に言われた「絵を描くことは生きる糧になる〜」と。
今その言葉をかみしめています。



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第78回女流画家協会展
「うつろう」100S 松本恵美


posted by joryugakakyokai at 07:10| 研究部

2026年02月17日

馬越陽子おぶせ記念美術館 グランドオーブン

馬越陽子先生の美術館が、長野県の小布施にオープンします。

2026年4月25日グランドオーブン

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PDFはこちら↓
開館前チラシ.pdf



posted by joryugakakyokai at 10:04| 委員日記

2026年01月15日

会派を超えて集い、切磋琢磨する場所

第79回展の出品要項をアップいたしました。
https://joryugakakyokai.com/koubo/index.html

ポスターやチラシなども続々と印刷中です。
出品者の皆様へは2月上旬に郵送でお届けいたしますのでもうしばらくお待ちください。

今年のポスター

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今年の女流のカラーは、元気で綺麗なオレンジ色。

搬入は5月24日(日)

多くの女性作家が集う展覧会、
皆様のご応募をお待ちしております!






posted by joryugakakyokai at 20:53| 女流画家協会展

2026年01月13日

1月の研究部の様子

2026年最初の研究会
1月9日(金)
東京都美術館スタジオにて開催しました。




アーティストトーク
1月の講師:委員 金谷ちぐさ


私は、若いころは人物を描いていました。女流画家協会展には3回出品しています。その後結婚して絵とは縁のない生活をしていましたが、子育てが一段落して自分は一体何をやりたいのだろうと考えた時やっぱり絵に戻りました。実に15年ぶりでした。
再スタートしてからは、身近にある気に入った静物を並べて描くようになりました。地味な絵でしたが、千葉の県展で会員になり、やがて女流画家協会展に再び出品、そして新たに春陽展にも出品するようになり、現在に至ります。

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今思えば長いブランクは決してマイナスではなかったと思います。身近なところにこそ美しさがあることに気が付きました。それ以来、物を一つ一つ丁寧に見て、自分自身の心に合うものを求めて描いてきました。流木、古い瓶、貝、枯れた草花、それらにまといつく布などです。リアルに描くのは面白かったです。だんだん本物に近づいていく喜びがありました。でも実は私は、いつも迷っていたのです。物を通していったい何を描きたいのか?ただ正確に写すだけなら写真があるじゃないですか・・・

そんなある時、冬の光が部屋の中に置いてあるモチーフまで長く差し込んだ時、私の描こうとしていたものは光だったのだ、と気が付いたのです。物は光によって見えるもの、光がなければ真っ暗で何も見えないのです。光を意識することにより自分と物とのつながりがはっきりするようになりました。それ以来光は私の思いを伝える道筋になったのです。
また、同時期にテンペラと油彩の混合技法を習得したことも大きな収穫でした。その技法により光の一筋一筋を描くことができるようになりました。混合技法は、油絵具とテンペラ絵具(私の場合は白だけですが)を交互に塗り重ねて明暗を表現する技法です。油絵具は薄く重ねるので絵具が盛り上がらずに輝くような明るさと深い奥行が出せます。暗い色の下地の上に白い線で光を一筋一筋描いていく、この細かい手仕事が私はたまらなく好きで、自分に合った技法に巡り合えたと思っています。
描くときは、あえて感情を抑えて、冷たい視線で描こうと心掛けています。でもそれは単に光の現象の再現ではありません。自分が考えている光のために、物が作り出す場面や状況を設定し、絵の中で強弱をつけて、私なりの写実につなげようとしています。

絵を描くことは、自分の感動を人に伝える手段だと思います。
そしてその思いが深いものであればあるほど見ている人と気持ちがつながれる。そう信じて、これからも迷いながらの自分探しの旅を続けようと思います。


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2025年第78回女流画家協会展
「光降る時」120F 金谷ちぐさ




posted by joryugakakyokai at 21:12| 研究部

2026年01月03日

2026新春 女流画家協会小品展


女流画家協会 委員有志による小品展を開催いたします。

2026年1月5日(月)〜10日(土)
12:00〜18:00
(初日13:00〜、最終日16:00まで)

えすぱす ミラボオ
中央区銀座4-13-18
医療ビル2F

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出品者40名(五十音順)

石田 ひろ子
今井 博子
江口 薫
岡崎 好江
金井 隆子
金谷 ちぐさ
狩野 三也子
香山 えみ
河井 雅江
川口 智美
楠本 惠子
黒沢 裕子
酒井 佳津子
佐久間 文子
柴野 純子
杉本 弘子
すずき ふみえ
須藤 美保
瀬谷 貴久枝
野 美歩
橋 恭子
高橋 幸子
千野 希帆子
手塚 廣子
中嶋 しい
中村 智恵美
中村 齋子
南雲 まき
新戸部 ひろみ
服部 圭子
平川 きみ子
広瀬 晴美
広田 啓子
深井 富美子
前田 礼子
松本 恵美
八木 芳子
山口 たか子
𠮷川 和美
よだ みちよ
posted by joryugakakyokai at 08:56| 女流画家協会展

2025年12月31日

2025年度女子美術大学退職教員記念展

委員:広瀬晴美さんと岸鹿津代さんの退職記念展が開催されました。

2025年度女子美術大学退職教員記念展(杉並キャンパス)
女子美ガレリアニケにて。
2025年11月26日〜12月20日

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岸鹿津代 委員



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広瀬晴美 委員





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(画像提供:杉本弘子)




posted by joryugakakyokai at 00:00| 作家日記

2025年12月30日

鈴木恵子 個展

出品者の鈴木恵子さんの個展が開催されます。
鈴木恵子個展

2026年1月8日(木)〜14日(水)
11:00〜17:00(最終日16:00まで)

画廊 楽 T
横浜市中区扇町1-3


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Twitter(X)でも個展情報を発信しています。
https://twitter.com/joryugakakyokai


77回、78回展の出品者のみなさま。
個展開催の際はぜひDMを女流画家協会事務所へお送りください。
お待ちしております!
posted by joryugakakyokai at 17:57| 作家日記

2025年12月05日

11月の研究部の様子

11月21日(金)
東京都美術館スタジオにて、11月研究会を開催しました。



11月の講師:委員 杉本 弘子

アーティストトーク

私は子供の頃から絵を描くことが好きで、与えられたモチーフを一生懸命描き、夢中になっていました。
ところが大学に入ると『自由に描きなさい』と言われました。自由…本来なら喜ばしいはずの言葉が、私には重くのしかかりました。何を描けばいいのか分からず、迷い、制作は苦しいものになってしまったのです。
先生が見かねてお題をくださったのですが、どこか無理をして描いている感覚がありました。

その“暗黒時代”は、なんと20年も続いてしまいました。

そんな私の転機は、義父母の介護のために移り住んだ山梨で訪れました。

窓の外に広がる山々、季節ごとに表情を変える木々。その自然の変化に心を揺さぶられました。そしてある日、樹皮の造形に出会い、自然からモチーフを授かったのです。その瞬間、私は“絵を描くのが好きだった少女”に戻り、無理にテーマを決めるのではなく、素直に描きたいものを描くことの大切さに気づきました。

私にとって樹皮を描くことは、自然の造形を写すだけではなく、過去の自分、今の自分、そして未来へと続くすべての繋がりや時の流れを表現することです。

絵を描くことが好きだった少女の気持ちと、今ここにいる私が重なり合い、樹皮を通して“全てが繋がって今がある”ということを伝えたいと思っています。

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2025年第78回女流画家協会展「森の記憶」100S
杉本弘子


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研究会のスケジュール等はこちらでご確認ください
女流画家協会研究部

研究部 担当委員
広瀬晴美
前田礼子


posted by joryugakakyokai at 19:27| 研究部

2025年12月04日

12月の委員会

委員定例会議を、12月2日(火)東京都美術館スタジオで行いました。

今回は初の“リモート参加”を試してみたところ、地方在住の委員や、お仕事の都合で開始時間に間に合わない委員にも気軽に参加してもらえて、とても助かりました。

ただ、スマホで中継をしていたせいで、写真を撮ることができず……。
ほかの委員にお願いするのも忘れてしまったため、今回は会議の様子をお見せできません。残念です。

議題は
・事務所報告
・第79回展について
・収蔵作品について
・新春小品展について
・地方展について
・会報、web報告
・その他

議題が盛りだくさんで
途中、休憩を挟む長丁場となりました。

委員の皆様、大変お疲れ様でございました。


新春小品展は1/5〜10(銀座ミラボウ)です。
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posted by joryugakakyokai at 20:17| 委員日記

2025年11月07日

大場美恵子 作品展

会友の大場美恵子さんの個展が開催されます。


大場美恵子 作品展

2025年11月11日〜22日
16,17日休み
11:00〜16:00(最終日14:00まで)

会場:ギャラリー風の道&カフェレストラン
飯能市前ヶ貫237-13

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Twitter(X)でも個展情報を発信しています。
https://twitter.com/joryugakakyokai


77回、78回展の出品者のみなさま。
個展開催の際はぜひDMを女流画家協会事務所へお送りください。
お待ちしております!



posted by joryugakakyokai at 09:01| 作家日記