モデルさんはベリーダンスのコスチュームで美しい踊りのポーズをとってくださいました。
講師は抽象作家の八木芳子委員でした。
参加者のエスキースや作品の講評は分かりやすく説得力のあり、皆さん熱心に講評を聞いていました、今月もいつものように和やかな雰囲気の研究会でした。
八木委員は女流展で活躍を続け、作品の半立体は、厳しさの中に誠実さが感じられる存在感のある作品です。
今回のアーテストトークは目黒の五百羅漢の寺のお話でした。東京にも五百羅漢像があると聞いて、私も是非訪ねてみたいと思いました。
研究部担当委員 黒沢裕子
「五百羅漢像寺」
講師:委員 八木芳子
私が7年前に世田谷区に越して来た時に知り、是非一度行きたいと思い、昨年目黒の不動前駅にあるその寺へ思い切って訪れました。開基の松雲元慶が独力で彫り上げた300体以上の羅漢像が安置されています。

目黒不動尊源泉寺の近くにあり、入るとそこには顔の表情が違う木彫像が沢山並んでいてびっくりし、思わず「わぁー」と声を出しそうになりました。
ふと先を見ると一人の男性がスケッチをしていました。勿論写真を撮るのは厳禁です。ここでスケッチをして良いのかと思い、学生の頃、日本美術史で京都、奈良を訪問した時、仏像をスケッチしたのを思い出し、あの時代はお寺も仏像も好きでした。本当に表情が仏像名の様に感じられ、じっくり見ていると時間がどんどん過ぎてしまいます。
本堂に入るとお経が流れ、そこにも羅漢像が両側に安置されていて、誰もいない薄暗い堂内が重々しく、何か少し恐い感じで吸い込まれそうで長くいられなかったです。でも、訪れて良かったです。

第77回女流画家協会展出品作「'24-Work」(100S)