(寄稿:委員 當間菜奈子 沖縄出身、東京都国分寺市在住)
長らく那覇にある実家の寝室をモチーフに制作していますが、少し前に空き家となったため新たなモチーフを模索しています。

(73回女流展出品作 F100 油彩「星の片隅」)
久しぶりに実家へ。
那覇の外れの外人住宅。

新たなテーマとして沖縄の大気、海風、藪、海辺の植物や珊瑚の死骸などが気になっていて、帰省中は毎日撮影に出ます。
本島南部の海への道。



崖の上に着く。クサトベラの低木と珊瑚の岩が庭園のような空間。

岩間の塩は美味しかった。


(F6 油彩 未完)

(サムホール 油彩「ゆうな」)
最後に名護の美しい海。

奥に見えるのは本部半島。山は削られシルエットは随分変わった。削られたものはたくさんの船やトラックで辺野古の海へ運ばれていく。
帰省中の撮影は、息を詰まらせ、自分の精神を祈りや渇望へ向かわせるモチーフを記録する大切な作業です。
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