今年初出品、入選された
福岡奈央さんの作品をご紹介します
「白昼夢」 F100号
福岡さんは17歳。
100号の大作を見事に構成し、描き上げている。
ご本人より制作コンセプトをお聞きすることができました。
「私は、ある漫画家さんの作品に出会いインスピレーションを受け、自分もこんな絵を描きたいと思い描きました。
左側は現実的な汚染された廃棄工場、人が住みたくは無いと思う様な酷い環境。
反対側の右側には幻想的なカラフルな工場、人が望むような環境。
対比を表しました。
題名の通り非現実的、左側の廃棄工場に住んでいる人が空想で右側の技術が進んだ環境に住みたいと思う気持ちが強くなり、現実と空想が混合した世界を描きました」
福岡さんがキャンバスに
真剣に向き合って描き上げた力作だとわかります。
カラフルで綺麗な空間と
そこに這いつくばり、掴み取ろうとする手。
夢から覚めたあとの、何事もなかったかのような虚しい現実。。。
じっと見入ってしまいます。
委員・会員が福岡さんの絵を眺め、
「私たちが17歳の頃って何描いてた?
こんなすごい作品は作れなかったね」と話していました。
今後のご活躍をお祈りしています。
そして、女流画家協会展でまた福岡さんの作品にお会いできるのを楽しみにしています。
寄稿:web担当:中嶋しい
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