2024年06月22日

北米・アンテロープキャニオンをテーマに


第77回女流画家協会展
奨励賞 作品「Antelope」 
日本画 F130 会友:甲斐めぐみ
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東京都美術館にて
甲斐めぐみさん
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初入選は1990年(第44回展)
大学院受験のため、大学に研究生として残っている時でした。

その後、働き始めて家庭と仕事の合間に細々とパステルなどで描いていたとのこと。

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(事務所保管の歴代の目録。旧姓でのめぐみさんの初入選記録がちゃんとありました!!黒ハート


24年の空白を経て、
2014年より再び女流展に出品。

今年で連続9回目の入選、奨励賞を受賞された甲斐めぐみさんに
制作コンセプトをお聞きしました。





作品コンセプト  会友:甲斐めぐみ


受賞作のタイトルは、「Antelope」です。
北米のアンテロープキャニオンを探検したときの感動をもとに描きました。

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(写真:アンテロープキャニオン)


作品のコンセプトは、水の流れが作り出す自然の造形美と、その悠久の時の流れを表現したく描きました。
アンテロープキャニオンは、現地の先住民ナバホ族が守っており、彼らはここを「岩を水が流れるところ」と呼び、長い年月をかけて水が流れ、その自然の力で形成された流線形の美しい渓谷です。

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現地でその岩肌を直接手で触れたとき、悠久の時をかけて水が流れた後をイメージすることができました。私たちの体も自然の一部であり、何か共鳴するものを感じました。制作のインスピレーションは、このアンテロープキャニオンの美しい岩肌に触れた時に湧き起こりました。

自然の造形美は、ゆっくりと時間をかけて、確実に日々変化しながらも形成されています。私もそのような自然の水が作り出す造形美のようにゆっくりと日々進化していきたいと思っています。


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(偶然にもこの写真はドルフィンの形のように見えます)




posted by joryugakakyokai at 19:57| 女流画家協会展