今月の女流展研究会の参加者は27名でした。
本展まであと2カ月、この時期は作品の仕上げに悩んでいる方々が多いのですが、自分の描きたい絵を描いて自信を持って搬入して頂きたいと思いました。
毎回熱心に裸婦などのデッサンをして基礎を勉強している態度は素晴らしく、絵を描き続ける力になっています。
最近体調が思わしくない方も、研究会に来て楽しくて元気になったと言っていました。
講師は岸 鹿津代委員でした。
女子美術大学の教授をされています。
講評はとてもていねいでそれぞれの描きたい絵に寄り添った指導をされていました。みなさんやる気になっていました。
ありがとうございました。
担当委員:黒沢裕子
手法について
講師:委員 岸 鹿津代
長年、キャンバスに油彩で犬を描いて来ましたが、今年の2月、水彩で植物を描いた作品で個展を行いました。父の介護があり家から出ることが難しく、仕事場に行けない事がきっかけでした。水彩は油彩とは異なり、一気に描き上げる方法が心地良く、モチーフが違うこともありましたが、構えず迷わず描けました。ただ今後モチーフも含めて完全に水彩に切り替えるのかは、現在悩ましいところです。油彩での仕事をやりきれているわけではないからです。
私の油彩の手法は、有色地のキャンバスに絵具を擦れさせて描くという手法です。それを変化させたく、ここ数年いろいろ試みています。キャンバスなのか、パネルなのか、白から始めるのか暗い色から始めるのか、そういう支持体の違いで、こっちの方が描きやすかった!ということもあるように思います。実際、水彩での試みは、その延長線上のものでもありました。
自らを縛らず、新たな発見をまだまだして行きたいと思っています。

第77回女流画家協会展出品作「花降る」(100F)
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