(港区白金台2-20-12 荏原 畠山美術館)

都会の真ん中とは思えない、穏やかで歴史の香りが漂う場所にあります。
公益財団法人 荏原 畠山記念文化財団の代表理事 前田東一様は当協会の故:前田さなみ先生のご子息であり、当協会展の「前田さなみ賞」ご提賞者様です。
また、荏原製作所様は毎年画集広告にもご協賛いただいております。
そのようなご縁から、一度は訪れてみたい美術館として、今回楽しみに伺いました。

美術館の門には、畠山家の家紋──「二つ引両紋」が記されています。
創始者・畠山一清氏(荏原製作所の創業者であり茶人)ゆかりの紋であり、訪れた瞬間から歴史好きの心をときめかせてくれます。
門をくぐると、一瞬で別世界へ。
静かな庭園が広がっています。


手入れの行き届いた緑の中には、かつてこの地を訪れた明治天皇を記念する碑も立っており、往時の格式と歴史の重みを静かに伝えています。

庭園を歩きながら、江戸時代に薩摩藩主・島津家の下屋敷だったことや、26代藩主・島津重豪が整えた「亀岡十勝」の庭園であったことを思い浮かべると、一歩ごとに歴史を体感できる空間であることを実感します。


いよいよ館内へ。

2025年9月15日まで開催の
「まだまだ見せます、 新生 荏原 畠山美術館―中国観賞陶器、青銅器から新収集作品まで」
https://www.hatakeyama-museum.org/exhibition/000178.html
2024年にリニューアルされた荏原 畠山美術館。 旧畠山記念館に比べ、展示スペースは約3倍に拡張され、最新の設備を備えた広々とした展示室となっています。

静かで洗練されたロビー。

ロビーのライトと自然光が絶妙に重なり合い、その美しい調和に目を奪われ、しばし立ち尽くしてしまいました。

館内に足を踏み入れると、まず目に入ったのは島津家の家紋「丸に十文字」

この家紋は、屋敷の歴史を今に伝える象徴であり、畠山家の家紋と並ぶことで、時代や家系が交差する歴史の重層を感じさせます。

館内の展示作品は撮影禁止のためご紹介できませんが、
国宝をはじめ、貴重な陶器や書画が悠然と並んでいました。
新館と旧館をスムーズに移動でき、
隅々まで美しく、どの展示も見やすく配置され、じっくり鑑賞する喜びがあります。

館内には素敵なカフェやグッズショップもあり、鑑賞の合間に立ち寄ることができます。
歴史の重みと現代の快適さが調和する、静かで心地よいひとときを過ごせる美術館です。

帰りに裏手に回ってみると、新館の全体が見え、このように大きかったのかと改めて驚きました。(こちら側からは入れません)

猛暑が続く日々ですが、都会の喧騒を離れ、涼やかな高輪台でゆったりとした時間を過ごしてみませんか?
(寄稿:web担当 中嶋しい)
【委員日記の最新記事】