2026年06月22日

6月の研究部の様子


6月19日(金)
東京都美術館スタジオにて開催しました。




アーティストトーク
6月の講師:委員 橋恭子


今日は講師という事ですが、私の考え好みと言うものが多く入ると思います。何か参考になるものが有ればと言う事でよろしくお願い致します。

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仕事をしている人、外に出ている人、家庭で家族のために時間を割いている人等色々な事情の中で私達は生きています。絵にまるまる時間を使える人は少ないと思います。私達はその中で絵が好きで作品作りに時間を割いて頑張る事が止められないのです。少しの時間のやりくりで何とか続けている訳です。先輩たちの苦労の歴史の上に現在の女流の活躍が有ると思います。

私は三岸節子、森田元子に憧れて十八才で北海道から上京して来ました。それから六十年余り絵に関わってこられ止めずに続けてくる事ができました。まず「一生ずっと絵を描き続けていくこと」を目標にして「強引な無理をしない。家庭内で夫、子供、自分に何が起こるかわからない。ゴタゴタを起こさない。描けなくなる状況を作らない。」等を考えていました。どういう状況の中でも描ける範囲で描いてきました。

制作に当たってはデッサン、クロッキー、スケッチなどを描きながら自分の制作に使える物を絵具、色紙等色々な材料を使ってみて、組み合わせてみて自分の気持ちを確かめるこれも大事な事と思います。エスキースを思いつくだけ作ってみると良いと思います。その中でだんだん気持ちが固まってきて次に行けると思います。皆さんの置かれている状況の中で精一杯女流画家としての道を極めて行ってほしいと思います。


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第79回女流画家協会展
「言伝」100S 橋恭子


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2026年05月21日

5月の研究部の様子


5月15日(金)
東京都美術館スタジオにて開催しました。




アーティストトーク
5月の講師:委員 川口 智美


制作について             

 次の作品のテーマを決める時、皆さんは、どの様にしていますか。
 私は、展覧会の作品の仕上げの頃には次の課題が何となく決まっています。それは、仕上がる頃には、ここが上手くいっていない。もう少しこうすれば良かった。など見えてくるからです。それが次の課題になるので、描いていれば自ずと決まっていくわけです。

ブログ


 それでも,迷いや、何を表現したいのか。突然見えなくなるような感覚に陥る時があります。そんな時に試みる方法が2つあります。
 1つは、ときめきボックスの中身確認です。その中には旅のカタログの風景写真や行ってみたい場所の切り抜きや、ファッション雑誌の美しいモデルや衣装、ガラスやモダンな雑貨の写真など、作品に利用するつもりで集めたものではありませんが、何を美しいと想い、どのような事に感動したのかなど、それらを見返すことで、自分が大切にしたいことや、自分の原点のようなものが、明確になっていくような気がします。
 もう1つは、言葉や漢字です。気になる言葉などは直ぐ目に触れる所におきます。日本の伝統色の名前なども漢字が多く美しい響きの文字から、こんな色彩を使った作品を描いてみたい。とヒントになる事もあります。
 今、私のアトリエには 気韻生動という文字が貼ってあります。元は中国から来た言葉ですが、技術だけでなく、形を超えた、本質的な精神や生命力が醸し出す生き生きとした躍動感。いつかこのような境地になる事を願って制作して行きたいと思っています。



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第78回女流画家協会展
「雪の降る日に」120F 川口智美




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2026年04月18日

4月の研究部の様子


4月17日(金)
東京都美術館スタジオにて開催しました。




アーティストトーク
4月の講師:委員 中村 智恵美


画材を知る

制作作業が順調であればそのままで調子を崩さず制作すればいいのですが、思うように進まない時は、思い切って使用する画材を変える事も一考です。
中村先生
キャンバスなどの支持体を変えてみる事も仕上がりが違ってきます。アクリル絵具から油絵具に変えたりする事もあるでしょう。またアクリル絵具は水だけで溶いていないか。ジェルなどの溶剤を必ず使用しているか。油絵具ではどのような油(溶剤)が描こうとしている表現に合うかも大切な事です。多くの人に聴いてみる勇気も必要です。貴方はどのような溶剤をお使いですかと。
頑固な思い込みで自分勝手なワンパターンに陥り表現が硬直化していないか見直すことは恥ずかしいことではないと思います。美術大学に入学してもその様な当たり前の事は教えてくれません。多方面に知識の深い博識の先生もいらっしゃいますが、教授達は自分の制作に関係する事以外あまり詳しくないのです。
独学の恐ろしさは画材に対して「無知」であり「経験が少なくなる」ことです。

賢明な研究会の皆様には、孤独な独学者にならず、多くの新情報を知りつつ活かしていく事を大切にして頂きたいです。


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第78回女流画家協会展
「紅い百合」130F 中村智恵美




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2026年02月28日

2月の研究部の様子


2月20日(金)
東京都美術館スタジオにて開催しました。




アーティストトーク
2月の講師:委員 松本 恵美


最近、和紙に描く墨の絵が面白く、それは準備も後片付けも油絵と違って、だいぶ楽。油絵を乾かしている間とかほぼ毎日のように日記風に描いています。

墨と出会ったのはたまたま床に置いてあった紙にコーヒーをこぼしてしまいました。時間が経って紙とコーヒーの滲みあったところが面白く、たまたま父の使っていた墨や大きな硯が身近にあったので、描いてみましたらかすれたり、滲んだりして油絵では出せない効果が出ました。
画材店で墨のコーナーを見ると、結構いろいろな色があります。今6色ほど揃えていますが、墨の違いが微妙なので、紙の裏などに色を書いておかないとわからなくなる事もあります。
最近は効果を早く見たい時にはドライヤーで乾かしますが、基本的にはそのまま置いて、自然に乾くのを待ちます。翌日見ると想像以上に墨が効果的だったり、逆に暗くなりすぎてしまったり。あくまでも墨が主体ですが、胡粉や顔料も部分的に使ったりしています。紙質もいろいろあるので、効果も様々。和紙はとても強いので結構いじれます。
アトリエの壁に制作途中や完成したものを油絵の小品と一緒に飾って見ていると、それが女流の大作制作の構成のうえで下絵になったりします。
旅行先で和紙のお店を見つけると買ったり。大きさはせいぜい25号パネル位。あまり大きいものを描こうとは今のところ思っていません。
Sサイズが比較的好きなので女流はここ何年かは、ほとんどS100号。もう一つの主体は120〜130号Fで大作は油絵で制作しています。一般出品の時にリキテックス賞でアクリル絵の具を頂いたのですが、でも描いてみましたが、私には早く乾きすぎて、扱いにくく、昔からなじんでいる油絵の具の、ゆっくり乾いて、重ねていく微妙な色彩のほうが好きです。油絵具を乾かす間に、墨の絵を描いたりします。

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最近歩き過ぎたのか、膝を痛めてしまい、あと何年大作を描いていられるかなあと考えたりします。大きい制作は立って描くので、結構つらい。そんな時に和紙&墨の絵は机で仕事ができるので、助かっています。だいぶ前に主体の亡くなった先生に言われた「絵を描くことは生きる糧になる〜」と。
今その言葉をかみしめています。



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第78回女流画家協会展
「うつろう」100S 松本恵美


posted by joryugakakyokai at 07:10| 研究部

2026年01月13日

1月の研究部の様子

2026年最初の研究会
1月9日(金)
東京都美術館スタジオにて開催しました。




アーティストトーク
1月の講師:委員 金谷ちぐさ


私は、若いころは人物を描いていました。女流画家協会展には3回出品しています。その後結婚して絵とは縁のない生活をしていましたが、子育てが一段落して自分は一体何をやりたいのだろうと考えた時やっぱり絵に戻りました。実に15年ぶりでした。
再スタートしてからは、身近にある気に入った静物を並べて描くようになりました。地味な絵でしたが、千葉の県展で会員になり、やがて女流画家協会展に再び出品、そして新たに春陽展にも出品するようになり、現在に至ります。

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今思えば長いブランクは決してマイナスではなかったと思います。身近なところにこそ美しさがあることに気が付きました。それ以来、物を一つ一つ丁寧に見て、自分自身の心に合うものを求めて描いてきました。流木、古い瓶、貝、枯れた草花、それらにまといつく布などです。リアルに描くのは面白かったです。だんだん本物に近づいていく喜びがありました。でも実は私は、いつも迷っていたのです。物を通していったい何を描きたいのか?ただ正確に写すだけなら写真があるじゃないですか・・・

そんなある時、冬の光が部屋の中に置いてあるモチーフまで長く差し込んだ時、私の描こうとしていたものは光だったのだ、と気が付いたのです。物は光によって見えるもの、光がなければ真っ暗で何も見えないのです。光を意識することにより自分と物とのつながりがはっきりするようになりました。それ以来光は私の思いを伝える道筋になったのです。
また、同時期にテンペラと油彩の混合技法を習得したことも大きな収穫でした。その技法により光の一筋一筋を描くことができるようになりました。混合技法は、油絵具とテンペラ絵具(私の場合は白だけですが)を交互に塗り重ねて明暗を表現する技法です。油絵具は薄く重ねるので絵具が盛り上がらずに輝くような明るさと深い奥行が出せます。暗い色の下地の上に白い線で光を一筋一筋描いていく、この細かい手仕事が私はたまらなく好きで、自分に合った技法に巡り合えたと思っています。
描くときは、あえて感情を抑えて、冷たい視線で描こうと心掛けています。でもそれは単に光の現象の再現ではありません。自分が考えている光のために、物が作り出す場面や状況を設定し、絵の中で強弱をつけて、私なりの写実につなげようとしています。

絵を描くことは、自分の感動を人に伝える手段だと思います。
そしてその思いが深いものであればあるほど見ている人と気持ちがつながれる。そう信じて、これからも迷いながらの自分探しの旅を続けようと思います。


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2025年第78回女流画家協会展
「光降る時」120F 金谷ちぐさ




posted by joryugakakyokai at 21:12| 研究部

2025年12月05日

11月の研究部の様子

11月21日(金)
東京都美術館スタジオにて、11月研究会を開催しました。



11月の講師:委員 杉本 弘子

アーティストトーク

私は子供の頃から絵を描くことが好きで、与えられたモチーフを一生懸命描き、夢中になっていました。
ところが大学に入ると『自由に描きなさい』と言われました。自由…本来なら喜ばしいはずの言葉が、私には重くのしかかりました。何を描けばいいのか分からず、迷い、制作は苦しいものになってしまったのです。
先生が見かねてお題をくださったのですが、どこか無理をして描いている感覚がありました。

その“暗黒時代”は、なんと20年も続いてしまいました。

そんな私の転機は、義父母の介護のために移り住んだ山梨で訪れました。

窓の外に広がる山々、季節ごとに表情を変える木々。その自然の変化に心を揺さぶられました。そしてある日、樹皮の造形に出会い、自然からモチーフを授かったのです。その瞬間、私は“絵を描くのが好きだった少女”に戻り、無理にテーマを決めるのではなく、素直に描きたいものを描くことの大切さに気づきました。

私にとって樹皮を描くことは、自然の造形を写すだけではなく、過去の自分、今の自分、そして未来へと続くすべての繋がりや時の流れを表現することです。

絵を描くことが好きだった少女の気持ちと、今ここにいる私が重なり合い、樹皮を通して“全てが繋がって今がある”ということを伝えたいと思っています。

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2025年第78回女流画家協会展「森の記憶」100S
杉本弘子


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研究会のスケジュール等はこちらでご確認ください
女流画家協会研究部

研究部 担当委員
広瀬晴美
前田礼子


posted by joryugakakyokai at 19:27| 研究部

2025年11月02日

10月の研究部の様子

10月24日(金)
東京都美術館スタジオにて、10月研究会を開催しました。



10月の講師:委員 岩井洋子

アーティストトーク

私の故郷函館は絵描きの多い町でした。
東京から国画会、行動展、が巡回展として毎年開催されていました。それを見て、いつか自分もと心に秘めて
仲間たちとグループ白を立ち上げました。まだ白いキャンパスに自分の色.かたちを見つける為の勉強会でした。

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私は結婚して東京に来ましたので絵描きの知り合いはなしでひとり孤独に絵に向き合っていました。グループ白
は20年位つづいたをと思います。グループ展も15回開催されて最後は「札幌時計台ギャラリー」でした。私は東京から娘をつれて何回か参加しました。

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大事なものは故郷函館にありました。
それでも少しずつ東京での新しい人々との出会いがあり絵の世界が広がりました。

初めての女流画家協会展は昭和51年30回展からです。32回事務所の大住先生に会場で偶然お会いして、そのやさしいお人柄、作品を知りました。糸田令子先生との出会いに導いていただきました。糸田先生からは感性を高める事の大切さを教えてもらいました。

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第78回女流画家協会 出品作「マイスペース」100S


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女流画家協会研究部


研究部 担当委員
広瀬晴美
前田礼子

posted by joryugakakyokai at 07:49| 研究部

2025年09月23日

9月の研究部の様子

9月19日(金)
東京都美術館スタジオにて、9月研究会を開催しました。



9月の講師:委員 岡崎芳江

アーティストトーク

「抽象の魅力」

女流展に出品するようになってから、10年位は具象の作品を描いておりました。それからは具象と抽象の狭間で迷いながらの制作でした。

具象をきちんと描くことは大変なことです。どんなに頑張っても本物にはとてもかなわないなと思いつつ抽象に惹かれて行きました。

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ではどのようにして表現しよう自然や、人間の哀しみや、歓びをどう表現しようか。
筆の動きによってサーッと描いて「風」とするも良し、それは自由だ.でもこの自由が曲者です。感性は大事ですがそれだけで絵は出来ません。形のないものを描きなにを感じさせるか、難しくそして楽しいことです。

いろいろな団体の作品を拝見しますと大変勉強になります。そして白、黒の作品が多いことに気がつきました。こんなに沢山の絵具の色があるというのに。でも不思議に白、黒色がなかなか魅力的なのです。何よりも限られた制約の中でどのような自己表現をするか。そのひとの考え方、生き方が問われることと思います。


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第78回女流画家協会展
岡崎芳江「マリアの受難」100S


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研究会のスケジュール等はこちらでご確認ください
女流画家協会研究部


研究部 担当委員
広瀬晴美
前田礼子


posted by joryugakakyokai at 09:48| 研究部

2025年08月17日

7月の研究部の様子_担当委員変更のお知らせ


7月の研究会の講師は、2年半にわたり研究部を担当された黒沢裕子委員でした。

研究部の活動にご尽力された黒沢委員に、心より敬意を表します。
また、協会ブログへのご寄稿も一度も欠かすことなく続けてくださり、その記録は貴重な財産となりました。講師の皆さまもご寄稿をありがとうございました。
今後は本展でも引き続きご指導を賜りますよう、どうぞよろしくお願いいたします。

なお、7月より研究部担当は広瀬晴美委員となりました。研究部会計は継続して前田礼子委員が担当してくださいます。

広瀬委員、前田委員、どうぞよろしくお願いいたします。


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左から広瀬委員・前田委員・黒沢委員




研究部の詳細はこちら↓
https://joryugakakyokai.com/popup/kenkyubu.html







7月研究部 講師 委員:黒沢裕子

「私と絵」「私と研究部」

私は都立の普通高校から武蔵野美術大学に進学して4年間絵の勉強をしました。大学にはすばらし絵描きの先生方がいらして、私なんてとうてい絵描きになれないと思っていました。
卒業してから美術教師になり何年か過ごしましたが、転勤族との結婚を機に絵の道から離れることになりました。

しかし40歳になった時にどうしてももう一度絵を描きたいと思い、実家の三鷹市在住の女流画家「桜井浜江先生」の門をたたきました。
100号2枚の絵を先生のアトリエに持参して、入門させて頂きたいとお願いしました。「おまえ下手だな、でも少しだけ良い部分がある。」と言われて、なんとかアトリエに通うことを許されました。
その年から独立美術協会展と女流画家協会展に出品するように言われて今に至ります。
桜井先生のアトリエに通ったのは7年間ほどでしたが、それからスロースターターの私は四苦八苦しながら絵を描いてきました。

はじめの頃はピエタを題材に絵を描いてきましたが、この数年は自然と人間について考えながら絵を描いています。
私の母は小笠原生まれなので、学生の時に小笠原に何度か滞在して島の自然に触れました。その時人間や生き物のような奇妙な形の大きなガジュマルの樹の森に衝撃を受けました。森の中にいる時の、私も森に同化していくような感覚が今も強く残っています。思えば大樹は何百年も生きて地球を守っているのです。
最近は大きく自然を破壊しながら生活をしている人間の態度に疑問を持っています。今一度人間も自然の一部だという当然の摂理を真摯に考えたいと思い絵を描いています。もともと人体にも興味があった事もあり今の「樹と人」の絵になりました。

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第78回(2025年)女流画家協会展
「樹霊」130F 黒沢裕子



絵の制作についてですが、描き始める時はエスキースに時間がかかりますが、一番大切な作業だと思います。私はおもに資料になる画像を検索してプリントアウトしたり、描きたい物をデッサンしたりして、必要な部分を構成して一枚の構図を何枚か作りイメージを定着していきます。そのようにあれこれ考えて作業をしているのが楽しい時間です。しかし、絵はあくまでも物体なので絵具などのマチエールや色彩等の勉強も必要です。体力も必要ですし描き続ける辛さもあります。絵の制作は孤独な作業ですが私にはその時間が大切なのだととても感じています。

絵を描いていて嬉しい事や楽しい事がたくさんあります。絵を描く仲間にたくさん会えた事は一番の宝です。また桜井浜江先生をはじめ女性として人として、一本筋のとおった方々が身近にいる事はほんとうに贅沢だと思います。

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研究部について紹介します。
女流画家協会研究部は第22回(昭和43年)に作品制作の研鑽の場として開設され活動を始まりました。それから今年で56年間という歴史のある研究会です。私は会員の時に研究会の会場が美術家連盟から東京都美術館のスタジオに移転する3年間、研究会のお手伝いをしました。そしてまた2年半研究部担当として仕事をさせて頂きました。その間感じた事は、研究会に参加される方々がとても熱心に作品に取り組んでいる事です。2時間半の制作ですが休憩をはさみ集中力が途切れることがありません。また研究会は和気あいあいとした雰囲気のある会ですので、ぜひ参加されることをお勧めいたします。


posted by joryugakakyokai at 20:26| 研究部

2025年07月26日

6月の研究部の様子


今月の研究会は東京都美術館での女流画家協会展本展が終わり、出席者は25名でした。
講師は柴野純子委員でした。
アーチストトークは委員が絵に込めた「祈り」についてで、気持ちに触れるお話に感心いたしました。講評ははっきりと的を得た説明に皆さん納得されていました。

今年の本展で研究部会員の方々の受賞者や賞候補者が多く、皆さんの日々の真摯な努力や、講師の委員の方々の熱心な講評が良い結果に繋がったと思いました。
絵を描くことは孤独な作業です。月に一回絵を描く仲間と会って一緒にデッサンをすることで、勇気づけられる方も多かったのではないでしょうか。

私は今月で研究部担当は終わりました。
これからは広瀬晴美委員と前田礼子委員に担当して頂きます。
任期途中で女流画家協会が一般社団法人になり、研究部も社団法人に組み込まれましたので、より女流画家協会のために活動を進めてゆく方向ができました。
多くの研究部の会員の方々や、講師をしてくださいました委員の方々には深く感謝いたします。
「ありがとうございました。」

研究部担当 委員:黒沢裕子






描くこと

6月研究部 講師 委員:柴野純子



女流画家協会展が終わって直ぐの研究部に、講師として参加させて頂いた。
本展後で参加者は少なかったが、受賞した方や賞候補になった方も多く参加され、活気に満ちていた。また黒沢委員が研究部責任者として最後の講座でもあった。

現在の不安定な世界情勢や気候変動による多くの災害、そのような中にあって絵を描ける幸せを大切にしたい。絵を描く事の楽しさや大変さを共有できる仲間との出会いを大切にしていきたい。常に手を動かし基本を学びながら自分の世界を創っていくこと。心の中にある喜びや悲しみ、苦しみ、不安、時代の動きなどを絵の中に塗りこめ、独自の作品を目指し、少しでも良い表現が出来るよう一緒に努力して行きたい。

私は祈りをテーマに具象画を描いているが、抽象作品も好きだ。古い時代の剥離したフレスコ画やテンペラ画、日本美術にも引き付けられる。これからも、私なりの「祈りのかたち」を追求して描き続けていきたいと思っている。


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第78回女流画家協会展
「風のゆくえ」130変
柴野純子






posted by joryugakakyokai at 11:58| 研究部