2026年01月13日

1月の研究部の様子

2026年最初の研究会
1月9日(金)
東京都美術館スタジオにて開催しました。




アーティストトーク
1月の講師:委員 金谷ちぐさ


私は、若いころは人物を描いていました。女流画家協会展には3回出品しています。その後結婚して絵とは縁のない生活をしていましたが、子育てが一段落して自分は一体何をやりたいのだろうと考えた時やっぱり絵に戻りました。実に15年ぶりでした。
再スタートしてからは、身近にある気に入った静物を並べて描くようになりました。地味な絵でしたが、千葉の県展で会員になり、やがて女流画家協会展に再び出品、そして新たに春陽展にも出品するようになり、現在に至ります。

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今思えば長いブランクは決してマイナスではなかったと思います。身近なところにこそ美しさがあることに気が付きました。それ以来、物を一つ一つ丁寧に見て、自分自身の心に合うものを求めて描いてきました。流木、古い瓶、貝、枯れた草花、それらにまといつく布などです。リアルに描くのは面白かったです。だんだん本物に近づいていく喜びがありました。でも実は私は、いつも迷っていたのです。物を通していったい何を描きたいのか?ただ正確に写すだけなら写真があるじゃないですか・・・

そんなある時、冬の光が部屋の中に置いてあるモチーフまで長く差し込んだ時、私の描こうとしていたものは光だったのだ、と気が付いたのです。物は光によって見えるもの、光がなければ真っ暗で何も見えないのです。光を意識することにより自分と物とのつながりがはっきりするようになりました。それ以来光は私の思いを伝える道筋になったのです。
また、同時期にテンペラと油彩の混合技法を習得したことも大きな収穫でした。その技法により光の一筋一筋を描くことができるようになりました。混合技法は、油絵具とテンペラ絵具(私の場合は白だけですが)を交互に塗り重ねて明暗を表現する技法です。油絵具は薄く重ねるので絵具が盛り上がらずに輝くような明るさと深い奥行が出せます。暗い色の下地の上に白い線で光を一筋一筋描いていく、この細かい手仕事が私はたまらなく好きで、自分に合った技法に巡り合えたと思っています。
描くときは、あえて感情を抑えて、冷たい視線で描こうと心掛けています。でもそれは単に光の現象の再現ではありません。自分が考えている光のために、物が作り出す場面や状況を設定し、絵の中で強弱をつけて、私なりの写実につなげようとしています。

絵を描くことは、自分の感動を人に伝える手段だと思います。
そしてその思いが深いものであればあるほど見ている人と気持ちがつながれる。そう信じて、これからも迷いながらの自分探しの旅を続けようと思います。


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2025年第78回女流画家協会展
「光降る時」120F 金谷ちぐさ




posted by joryugakakyokai at 21:12| 研究部

2025年12月05日

11月の研究部の様子

11月21日(金)
東京都美術館スタジオにて、11月研究会を開催しました。



11月の講師:委員 杉本 弘子

アーティストトーク

私は子供の頃から絵を描くことが好きで、与えられたモチーフを一生懸命描き、夢中になっていました。
ところが大学に入ると『自由に描きなさい』と言われました。自由…本来なら喜ばしいはずの言葉が、私には重くのしかかりました。何を描けばいいのか分からず、迷い、制作は苦しいものになってしまったのです。
先生が見かねてお題をくださったのですが、どこか無理をして描いている感覚がありました。

その“暗黒時代”は、なんと20年も続いてしまいました。

そんな私の転機は、義父母の介護のために移り住んだ山梨で訪れました。

窓の外に広がる山々、季節ごとに表情を変える木々。その自然の変化に心を揺さぶられました。そしてある日、樹皮の造形に出会い、自然からモチーフを授かったのです。その瞬間、私は“絵を描くのが好きだった少女”に戻り、無理にテーマを決めるのではなく、素直に描きたいものを描くことの大切さに気づきました。

私にとって樹皮を描くことは、自然の造形を写すだけではなく、過去の自分、今の自分、そして未来へと続くすべての繋がりや時の流れを表現することです。

絵を描くことが好きだった少女の気持ちと、今ここにいる私が重なり合い、樹皮を通して“全てが繋がって今がある”ということを伝えたいと思っています。

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2025年第78回女流画家協会展「森の記憶」100S
杉本弘子


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研究会のスケジュール等はこちらでご確認ください
女流画家協会研究部

研究部 担当委員
広瀬晴美
前田礼子


posted by joryugakakyokai at 19:27| 研究部

2025年11月02日

10月の研究部の様子

10月24日(金)
東京都美術館スタジオにて、10月研究会を開催しました。



10月の講師:委員 岩井洋子

アーティストトーク

私の故郷函館は絵描きの多い町でした。
東京から国画会、行動展、が巡回展として毎年開催されていました。それを見て、いつか自分もと心に秘めて
仲間たちとグループ白を立ち上げました。まだ白いキャンパスに自分の色.かたちを見つける為の勉強会でした。

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私は結婚して東京に来ましたので絵描きの知り合いはなしでひとり孤独に絵に向き合っていました。グループ白
は20年位つづいたをと思います。グループ展も15回開催されて最後は「札幌時計台ギャラリー」でした。私は東京から娘をつれて何回か参加しました。

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大事なものは故郷函館にありました。
それでも少しずつ東京での新しい人々との出会いがあり絵の世界が広がりました。

初めての女流画家協会展は昭和51年30回展からです。32回事務所の大住先生に会場で偶然お会いして、そのやさしいお人柄、作品を知りました。糸田令子先生との出会いに導いていただきました。糸田先生からは感性を高める事の大切さを教えてもらいました。

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第78回女流画家協会 出品作「マイスペース」100S


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女流画家協会研究部


研究部 担当委員
広瀬晴美
前田礼子

posted by joryugakakyokai at 07:49| 研究部

2025年09月23日

9月の研究部の様子

9月19日(金)
東京都美術館スタジオにて、9月研究会を開催しました。



9月の講師:委員 岡崎芳江

アーティストトーク

「抽象の魅力」

女流展に出品するようになってから、10年位は具象の作品を描いておりました。それからは具象と抽象の狭間で迷いながらの制作でした。

具象をきちんと描くことは大変なことです。どんなに頑張っても本物にはとてもかなわないなと思いつつ抽象に惹かれて行きました。

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ではどのようにして表現しよう自然や、人間の哀しみや、歓びをどう表現しようか。
筆の動きによってサーッと描いて「風」とするも良し、それは自由だ.でもこの自由が曲者です。感性は大事ですがそれだけで絵は出来ません。形のないものを描きなにを感じさせるか、難しくそして楽しいことです。

いろいろな団体の作品を拝見しますと大変勉強になります。そして白、黒の作品が多いことに気がつきました。こんなに沢山の絵具の色があるというのに。でも不思議に白、黒色がなかなか魅力的なのです。何よりも限られた制約の中でどのような自己表現をするか。そのひとの考え方、生き方が問われることと思います。


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第78回女流画家協会展
岡崎芳江「マリアの受難」100S


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女流画家協会研究部


研究部 担当委員
広瀬晴美
前田礼子


posted by joryugakakyokai at 09:48| 研究部

2025年08月17日

7月の研究部の様子_担当委員変更のお知らせ


7月の研究会の講師は、2年半にわたり研究部を担当された黒沢裕子委員でした。

研究部の活動にご尽力された黒沢委員に、心より敬意を表します。
また、協会ブログへのご寄稿も一度も欠かすことなく続けてくださり、その記録は貴重な財産となりました。講師の皆さまもご寄稿をありがとうございました。
今後は本展でも引き続きご指導を賜りますよう、どうぞよろしくお願いいたします。

なお、7月より研究部担当は広瀬晴美委員となりました。研究部会計は継続して前田礼子委員が担当してくださいます。

広瀬委員、前田委員、どうぞよろしくお願いいたします。


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左から広瀬委員・前田委員・黒沢委員




研究部の詳細はこちら↓
https://joryugakakyokai.com/popup/kenkyubu.html







7月研究部 講師 委員:黒沢裕子

「私と絵」「私と研究部」

私は都立の普通高校から武蔵野美術大学に進学して4年間絵の勉強をしました。大学にはすばらし絵描きの先生方がいらして、私なんてとうてい絵描きになれないと思っていました。
卒業してから美術教師になり何年か過ごしましたが、転勤族との結婚を機に絵の道から離れることになりました。

しかし40歳になった時にどうしてももう一度絵を描きたいと思い、実家の三鷹市在住の女流画家「桜井浜江先生」の門をたたきました。
100号2枚の絵を先生のアトリエに持参して、入門させて頂きたいとお願いしました。「おまえ下手だな、でも少しだけ良い部分がある。」と言われて、なんとかアトリエに通うことを許されました。
その年から独立美術協会展と女流画家協会展に出品するように言われて今に至ります。
桜井先生のアトリエに通ったのは7年間ほどでしたが、それからスロースターターの私は四苦八苦しながら絵を描いてきました。

はじめの頃はピエタを題材に絵を描いてきましたが、この数年は自然と人間について考えながら絵を描いています。
私の母は小笠原生まれなので、学生の時に小笠原に何度か滞在して島の自然に触れました。その時人間や生き物のような奇妙な形の大きなガジュマルの樹の森に衝撃を受けました。森の中にいる時の、私も森に同化していくような感覚が今も強く残っています。思えば大樹は何百年も生きて地球を守っているのです。
最近は大きく自然を破壊しながら生活をしている人間の態度に疑問を持っています。今一度人間も自然の一部だという当然の摂理を真摯に考えたいと思い絵を描いています。もともと人体にも興味があった事もあり今の「樹と人」の絵になりました。

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第78回(2025年)女流画家協会展
「樹霊」130F 黒沢裕子



絵の制作についてですが、描き始める時はエスキースに時間がかかりますが、一番大切な作業だと思います。私はおもに資料になる画像を検索してプリントアウトしたり、描きたい物をデッサンしたりして、必要な部分を構成して一枚の構図を何枚か作りイメージを定着していきます。そのようにあれこれ考えて作業をしているのが楽しい時間です。しかし、絵はあくまでも物体なので絵具などのマチエールや色彩等の勉強も必要です。体力も必要ですし描き続ける辛さもあります。絵の制作は孤独な作業ですが私にはその時間が大切なのだととても感じています。

絵を描いていて嬉しい事や楽しい事がたくさんあります。絵を描く仲間にたくさん会えた事は一番の宝です。また桜井浜江先生をはじめ女性として人として、一本筋のとおった方々が身近にいる事はほんとうに贅沢だと思います。

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研究部について紹介します。
女流画家協会研究部は第22回(昭和43年)に作品制作の研鑽の場として開設され活動を始まりました。それから今年で56年間という歴史のある研究会です。私は会員の時に研究会の会場が美術家連盟から東京都美術館のスタジオに移転する3年間、研究会のお手伝いをしました。そしてまた2年半研究部担当として仕事をさせて頂きました。その間感じた事は、研究会に参加される方々がとても熱心に作品に取り組んでいる事です。2時間半の制作ですが休憩をはさみ集中力が途切れることがありません。また研究会は和気あいあいとした雰囲気のある会ですので、ぜひ参加されることをお勧めいたします。


posted by joryugakakyokai at 20:26| 研究部

2025年07月26日

6月の研究部の様子


今月の研究会は東京都美術館での女流画家協会展本展が終わり、出席者は25名でした。
講師は柴野純子委員でした。
アーチストトークは委員が絵に込めた「祈り」についてで、気持ちに触れるお話に感心いたしました。講評ははっきりと的を得た説明に皆さん納得されていました。

今年の本展で研究部会員の方々の受賞者や賞候補者が多く、皆さんの日々の真摯な努力や、講師の委員の方々の熱心な講評が良い結果に繋がったと思いました。
絵を描くことは孤独な作業です。月に一回絵を描く仲間と会って一緒にデッサンをすることで、勇気づけられる方も多かったのではないでしょうか。

私は今月で研究部担当は終わりました。
これからは広瀬晴美委員と前田礼子委員に担当して頂きます。
任期途中で女流画家協会が一般社団法人になり、研究部も社団法人に組み込まれましたので、より女流画家協会のために活動を進めてゆく方向ができました。
多くの研究部の会員の方々や、講師をしてくださいました委員の方々には深く感謝いたします。
「ありがとうございました。」

研究部担当 委員:黒沢裕子






描くこと

6月研究部 講師 委員:柴野純子



女流画家協会展が終わって直ぐの研究部に、講師として参加させて頂いた。
本展後で参加者は少なかったが、受賞した方や賞候補になった方も多く参加され、活気に満ちていた。また黒沢委員が研究部責任者として最後の講座でもあった。

現在の不安定な世界情勢や気候変動による多くの災害、そのような中にあって絵を描ける幸せを大切にしたい。絵を描く事の楽しさや大変さを共有できる仲間との出会いを大切にしていきたい。常に手を動かし基本を学びながら自分の世界を創っていくこと。心の中にある喜びや悲しみ、苦しみ、不安、時代の動きなどを絵の中に塗りこめ、独自の作品を目指し、少しでも良い表現が出来るよう一緒に努力して行きたい。

私は祈りをテーマに具象画を描いているが、抽象作品も好きだ。古い時代の剥離したフレスコ画やテンペラ画、日本美術にも引き付けられる。これからも、私なりの「祈りのかたち」を追求して描き続けていきたいと思っている。


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第78回女流画家協会展
「風のゆくえ」130変
柴野純子






posted by joryugakakyokai at 11:58| 研究部

2025年05月24日

5月の研究部の様子

5月の研究会の参加者は25名でした。
今月は本展に向けて最後の研究会でしたので、ほぼ出来上がった出品作品の写真などの講評会でした。

私もそうなのですが、いざ締め切りになりますと気持ちが焦ってしまい、余計な事をしてしまう事が多いのも確かです、今一度客観的に自分の作品を見直す大切な時です。

今月の講師の川口智美委員はとてもたくみな講評で、あと少しの書き込みの必要か否をしっかりとこまかく指摘されていました。参加者の皆さんも納得されていました。

また、川口智美委員のアーチストトークでは、若い時から現在までの画家としての歩みと自分の作品との向き合い方を、経験をもとにしてお話してくださいました。とても実感のこもった内容に委員の真摯な姿を感じました。

今までの研究会の皆様のデッサンを愚直に繰り返す姿はすばらしく、私も自らを省みてしまいます。本展で良い結果がでます事を祈っています。

研究部 担当 委員:黒沢裕子






アーティストトーク
5月研究部 講師 委員:川口智美


女流画家協会展に初出展したのは、22歳の時でした。
会場に来て、他の作品の強さに圧倒され、批評会でも、弱々しい点を指摘され、心がぺしゃんこになって帰った日が思い出されます。
それでも続けてこられたのは、すぐ上達したり、上手く描けたりするわけでもないので、自分の弱さが何なのかなど考えながら、弱さを強さに変えるのではなく、自分が持っている何かを模索しながら描き続けて来たような気がします。

その頃は、泥の中から発芽して美しい花を咲かせる蓮の凛とした力強さに感動し、蓮を通して目に見えない神秘や生命力の強さを可視化したいと思いました。
世界の自然災害や疫病などの事象の中、現在は、自然への畏怖と同時に、そんな不安を一掃してくれるような存在として自然に宿る精霊を表現したいと思います。

描く対象を通して外の世界と自分の中の内の世界が響き合う瞬間があります。そんな感動を、かたちに出来ればと思っています。


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第77回女流画家協会展 川口智美「赤い決意」120F




posted by joryugakakyokai at 09:34| 研究部

4月の研究部の様子


今月の研究会参加者は29名でした。
本展が間近ですので参加者は多かったです。

いつものように、モデルデッサンは熱心に取り組まれていました。画材は木炭、鉛筆のほかに、水彩やバステル、コンテ、など様々な表現方法を工夫している方々もいます。彩色をすると表現のはばも広がりますので、とても楽しそうに制作されています。

今月の講師は山口孝子委員でした。
本展出品作品の講評は励ましながらとても分かりやすく、最後の効果的な仕上げを指導してくださいました。
またアーチストトークでは、インドネシアなどアジアの影絵芝居の人形のお話や、女子美術大学での思い出、絵画制作の楽しさなどを話してくださいました。山口委員は私立の女子校で長いあいだ美術の教諭をしながら、絵を描き続けてこられました。女流画家協会にはそのように頼もしい先輩がたくさんいらっしゃいます。

寄稿/研究部担当:委員 黒沢 裕子




第77回女流画家協会展 出品作品
山口孝子 「コプト讃歌・踊る人」100F

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posted by joryugakakyokai at 00:00| 研究部

2025年05月16日

3月の研究部の様子


今月の女流展研究会の参加者は27名でした。
本展まであと2カ月、この時期は作品の仕上げに悩んでいる方々が多いのですが、自分の描きたい絵を描いて自信を持って搬入して頂きたいと思いました。

毎回熱心に裸婦などのデッサンをして基礎を勉強している態度は素晴らしく、絵を描き続ける力になっています。
最近体調が思わしくない方も、研究会に来て楽しくて元気になったと言っていました。

講師は岸 鹿津代委員でした。
女子美術大学の教授をされています。
講評はとてもていねいでそれぞれの描きたい絵に寄り添った指導をされていました。みなさんやる気になっていました。
ありがとうございました。
担当委員:黒沢裕子






手法について
講師:委員 岸 鹿津代



長年、キャンバスに油彩で犬を描いて来ましたが、今年の2月、水彩で植物を描いた作品で個展を行いました。父の介護があり家から出ることが難しく、仕事場に行けない事がきっかけでした。水彩は油彩とは異なり、一気に描き上げる方法が心地良く、モチーフが違うこともありましたが、構えず迷わず描けました。ただ今後モチーフも含めて完全に水彩に切り替えるのかは、現在悩ましいところです。油彩での仕事をやりきれているわけではないからです。

私の油彩の手法は、有色地のキャンバスに絵具を擦れさせて描くという手法です。それを変化させたく、ここ数年いろいろ試みています。キャンバスなのか、パネルなのか、白から始めるのか暗い色から始めるのか、そういう支持体の違いで、こっちの方が描きやすかった!ということもあるように思います。実際、水彩での試みは、その延長線上のものでもありました。

自らを縛らず、新たな発見をまだまだして行きたいと思っています。

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第77回女流画家協会展出品作「花降る」(100F)

posted by joryugakakyokai at 08:00| 研究部

2025年03月01日

2月の研究部の様子

今月の研究会の参加者は28名でした。
最近の寒波で寒い日でしたが1月と変わらない人数でしたので、会員の熱心さを感じました。
最近の会員の方々のデッサンを見まして「上手になったな」と思い、継続は力なりを実感しています。何年も研究会に参加している方や1年間休まず来ている方も大勢います。私も頑張らないといけません!

今月の講師は辻井久子委員でした。アーチストトークは作品制作には「前進する勇気」が大切ですという、実感のこもったお話でした。作品講評も作者と共に話し合いながら講評をしてくださいましたので、皆さん納得していました。
本展も近づいてきましたので、気持ちを引き締めて研究会を催したいと思います。

  

研究部 黒沢裕子




講師:委員 辻井 久子


私は生まれた時から股関節が正常に入っていなくて臼蓋形成不全でした。
30代から個展を始め、40歳前から女流展に出し始め、50歳ごろから介護も入り体重が増え、ほとんど泳げなかったのですが水泳を始めました。クロールで50m位泳げるようになった頃、飛び込んでみないかということになり、スタート台に立ちました。用意ドンで飛び込めません。とても頭から飛ぶことができません。見かねたインストラクターが水の中から私の手を取り、私をプールサイドに座らせ、頭から水の中に入れという。それが怖くて怖くて、首を横に振って振って。そしてついに自殺する思いで ドブン!と入りました。あっ! 何でもない! 飛び込まなければ始まらない。

絵をかいていても前に進むには勇気がいります。答えがわからないところに向かっていく勇気がいります。「持続は力なり」を信じて、素直な気持ちが画面にでるように、前に進む勇気をもって描き続けていきたいです。


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第77回女流画家協会展出品作「栖の譜(風に吹かれて」(100F)


posted by joryugakakyokai at 10:06| 研究部