2023年05月24日

5月の研究部

5月の研究会の講師は金谷ゆみえ委員でした。
具象絵画から、抽象絵画へ絵を変えた時の葛藤と苦悩のお話は、共感される研究会の方がたくさんいました。
30名ほどの講評もていねいにして頂きました。

今月はコスチュームのモデルさんで好評でした。


(寄稿/研究部担当 委員:黒沢 裕子 委員)




「いつの日か」

寄稿:5月研究部 講師:金谷ゆみえ

私は、体力がなく非常に不器用
その上本当に描きたい物が何なのかテーマもなく
毎回必死でない知恵を絞り出し
悪戦苦闘で描いています。
展覧会の展示会場では、いつも自分の作品を
正視できず、身の縮む思いをしています。
この様な私が、なぜ絵を描くのか常に考えながらも
女流画家協会展に今年で46回目の出品となります
いつの日か納得できる絵を描くことを願って。

            

posted by joryugakakyokai at 00:00| 研究部

2023年05月11日

5月研究部のお知らせ

5月の研究部の日程は

5月19日(金)


13:00〜

講師:金谷ゆみえ 委員
(アーティストトーク、作品講評)

裸婦クロッキー・固定デッサン・ムービング


参加希望の方は黒沢裕子委員まで
電話で申し込んでください。
(4月の研究会で申し込んだ方を除く)


研究部事務所(問い合わせ先)
黒沢裕子 03-3308-0816



研究部日程については女流画家協会ホームページで随時更新しております。
研究部のお知らせ




posted by joryugakakyokai at 17:01| 研究部

2023年05月10日

4月の研究部


4月の研究会の講師は須藤美保委員でした。
講評会では、具体的で的確な講評で皆さん熱心に指導を受けていました。

アーチストトークでは、ホワイトボードを使って遠近法の講義をして頂きました。

線遠近法の一点透視法と二点透視法、空気遠近法の説明
また、画面構成に大切な消失点(視点を通り描く直線と水平線がその延長線と交わる点)や室内空間の描き方などを分かりやすく説明してくださいました。

IMG_1360.jpg

13分ほどの講義でしたので、ビデオを撮り保存しています。


(寄稿:黒沢 裕子 委員)






「きらめく時の中で」

寄稿:4月研究部 講師:須藤美保


表現したい気持ちを抑えきれずに現れてくるものをキャンバスの上にその通りに描写することは大変難しいことです。作家としての意識を持つようになってからは、特にそのギャップに悩んでいます。人物を描けばそのリアリティの表し方に技術が追い付かず、背景として設定した空間が実在のものからヒントを得ていても、選んだモチーフとの融合は簡単ではありません。少しでも自己表現の高みに届くことを願って、デッサン力の向上や技法についての研究に時間をかけてきたいと思っています。最近は水墨の技法に興味を持っています。日本画は岩絵の具に興味があるので多摩美の先輩に指導を願っています。いつも「次の作品こそ自己最高」

図1.jpg



----------------------------------------
5月19日(金)の研究会の講師は金谷ゆみえ委員です。
多くの方のご参加をお待ちしています。

研究部日程については女流画家協会ホームページで随時更新しております。
研究部のお知らせ




posted by joryugakakyokai at 18:35| 研究部

2023年03月26日

3月の研究部

3月の研究会の参加人数は34名でした。
堀岡正子委員のご都合がつかず、平木久代委員に講師をお願いいたしました。

平木委員は「何故絵を描いているのかを、常に自分に問いながら制作をしている。」
というお話をしてくださいました。
参加者の皆さんの作品講評も大変熱心にしてくださいました。


寄稿:黒沢 裕子 委員




「遥かなる夢」

寄稿:3月研究部 講師:平木 久代


絵画は、私自身の表現言語であると思っています。
今生きている中で、近年の気候の温暖化、異常気象による自然災害、東日本大震災それによる福島原発事故、コロナ感染拡大、ウクライナ戦争など、不安で混沌とした世の中になって来ています。
自分が生きている抗い難い運命の流れの中に、夢や希望を求め、自分自身が何を表現したいか私自身に問いかけながら、
キャンバスに向かっています。


JORYU-061平木久代.jpg

遙かなる夢・何処へ 130F


----------------------------------------

4月21日(金)の研究会の講師は須藤美保委員です。
多くの方のご参加をお待ちしています。

研究部日程については女流画家協会ホームページで随時更新しております。
研究部のお知らせ





posted by joryugakakyokai at 17:26| 研究部

2023年03月11日

2月の研究部


2月の研究会の参加人数は33名で、
皆さんとても熱心に制作に取り組まれていました。

講師は広瀬晴美委員でした。
アーテストトークと作品を紹介させていただきます。
広瀬委員の絵に対する熱い思いがはっきりと伝わってきました。

3月17日(金)の研究会の講師は堀岡正子先生です。
多くの方のご参加をお待ちしています。

研究部日程については女流画家協会ホームページで随時更新しております。
研究部のお知らせ

              
寄稿:黒沢裕子 委員




作品について
2月研究部 講師:広瀬 晴美


「私的風景」
40年前に女流画家協会展に初めて出品した作品は、女子美術大学で卒業制作として取り組んだ作品と同じテーマでしたが、静物画というより静物を並べた風景画のようなものでした。描くモチーフが静物から風景とその中で生きる生物に変化し、ここ数年は花を中心に描くようになりました。散歩の途中で目にした花々の咲いている様、雨に打たれてもまた空に向けて伸びようとしている自然の力を、その時に感じた湿度や空気感とともに描いてきましたが、最近はもっと花に寄り添い私が感じるもの、心から湧き出てくる想いを花の命を描くことで表現したいと思っています。

JORYU-062広瀬晴美.jpg



IMGP6123.JPG



posted by joryugakakyokai at 19:00| 研究部

2023年01月23日

1月研究部の様子

2023年最初の研究部。

参加32名の賑やかな初回となりました。

スペースに余裕がない状態でしたが、皆様ゆずり合いながら真剣な眼差しで黙々とデッサンに集中。

女流画家協会研究部2023年1月会場風景.jpg




本日の講師は、
3年間研究部の担当をされた松本恵美委員。
アーティストトークが楽しみです。黒ハート

松本恵美先生A.jpg




部員の皆さまの大きな拍手で、
松本先生のトークが始まりました。

松本恵美先生アーティストトーク.jpg


(松本委員)
皆様にまたお会いできて、とっても嬉しいです。
アーティストトークなんて何を話そうかな、と昨日考えたのですが全然まとまらなくて。
子供の頃の話をしようかなと思います。

子供の頃から絵は好きでした。
ほかの習い事をしたことがないのですが、小学校3年生から高校まで、近くの絵画教室に通っていました。

小学校6年生のお誕生日に父が油絵の具一式を買ってくれまして、初めて油絵を描きました。
4号ですね。
今もあります。
今日は持ってきても良かったかな!と思ったのですけど(笑)
(会場(笑)。見たかった〜、の呟き)
その時描いたのはパイナップルと桃。


絵の具を一つ一つ手にとって、先生が使い方を教えてくださって。
その時のワクワク感!!

年齢を重ねてくると、そういうワクワク感がなくなってくるのですけど。
もう新月歳になりまして、、、
言いたくなかったんですけど(言っちゃった)(会場:笑)揺れるハート

6年生の時のあのワクワク感を、いつまでも持っていたいなあと思います。


通っていたアトリエは、すごく生徒が多くて、画板を置いた床は隙間がないほどでした。
先生が途中でいつも紙芝居を読んでくれて、それが楽しくて。

石膏がいっぱいあったので、小学校の頃から画用紙にクレヨンやコンテで石膏をたくさん描きました。そのおかげか、石膏デッサンが大好きになって、高校生の時は朝早く美術室で授業が始まる前に石膏デッサンを描いていました。

今、私の絵にどれだけ石膏デッサンが活きているかわからないけど、好きなことをこの年まで続けて来れて、本当に幸せだなあと思っています。


だいぶ絵を処分しました。
私の絵は最大で130号ですが、最近はそれも大きすぎるかなと感じています。
本当に自分が描きたいサイズがいいと思います。

皆さんも、公募展なのでインパクトを与えるために大作を描かなきゃ、と思われる気持ちがあると思うんですね。でもやっぱり自分のサイズというものを考えて描いて行かれるといいかなあと思います。

作品サイズは小さくなっても、手と目が大丈夫な間は続けていけるので、幸せなものに出会えたな。。。と思っています。


それから、
大学卒業してすぐ教室を始めたのですが、自分が通っていた先生の影響か、私も絵を描かせるだけじゃなくて、絵本を読んであげたり、アトリエキャンプとか、みんなでアトリエに泊まってご飯作ったり。そういうのが楽しくて生徒はずいぶん増えちゃったんですね。嬉しいような困ったような状態でしたが、私も若かったので若さのなせる技で過ごしました。
(会場 大拍手)手(パー)
(時間ピッタリに終了!)




このあと、個別講評にもご尽力。

松本恵美先生2.jpg


部員の方々も、しっかり制作された作品写真を持参され、熱心に質問。

松本恵美先生.jpg





松本恵美先生、このブログでは本当に3年間お世話になりありがとうございました。
1回も欠かすことなくご寄稿いただきました。
記録としても、とっても良かった思っております。
部員の皆さまも、いつもご協力をありがとうございました。

3年間事務を担当して頂きました瀬谷貴久枝委員
2年間の会計係 岩井洋子委員
1年間の会計係 コ中壽子委員
大変お疲れ様でございました。


また、今期の研究部係
黒沢裕子委員(写真右)、鈴木多美子委員(写真左)
1年間たいへんだと思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。
黒沢裕子先生と鈴木多美子先生.jpg


寄稿:web担当 委員 中嶋しい









posted by joryugakakyokai at 19:00| 研究部

2022年12月24日

2023年度 研究部のお知らせ

2023年度研究部のチラシはこちら
https://www.joryugakakyokai.com/gaiyo/pdf/kenkyubu2023.pdf

定員になり次第締め切ります。

1月20日(金)講師:松本 恵美
2月17日(金)講師:広瀬 晴美
3月17日(金)講師:堀岡 正子
(4月以降の日程は3ヶ月前に決定します)

黒沢委員・鈴木委員まで電話で申し込んでください。

研究部事務所(問合せ先)
黒沢裕子  TEL03-3308-0816
鈴木多美子 TEL03-3899-3243



女流画家協会研究部

東京都美術館のスタジオを研究部がアトリエとして使用いたします。

記名料 ¥3,000(1年間有効)
会 費 ¥3,000 (毎回)

★研究会は13:30開始です。(12時より受付)
★講師に、持参した作品の批評を希望される方は、受付時に申し込んでください。
★終了後はみんなで協力して後片付けをしましょう。
★住所等の変更は、事務係に連絡してください。

☆頑張って毎回、研究部に出席しましょう。続けることが、大きな力となります。

新型コロナウイルス感染防止の為、必ずマスク着用してください。
体調の悪い方の参加はご遠慮ください。
スタジオ内での飲食禁止(飲料水可)入室は12時以降とします。



posted by joryugakakyokai at 21:01| 研究部

2022年12月09日

研究部-藤田千佐子

研究部より(寄稿:会友 藤田千佐子)

銀座の研究会に通い始めてから20年以上たちます。
教室は二つに分かれていて中間の踊り場で、先生から作品の講評を受けていました。想い出としては最高のノスタルジーです。

今は上野の明るいお教室です。
ここは広くて一つにまとまって
とても快適です。

担当の先生からアドバイスを受けますが、若い頃は、感極まって涙が溢れてきた事も、、、。
お恥ずかしい話です。

制作中のアトリエから少し離れて、先生から戴くアドバイスは良い刺激で楽しい時間です。少しずつ前進して描いて行けたら思っております。



1670573542336.jpg
11月のコスチュームモデルさん。
貧しいリンゴ売りの少女というテーマ


お世話になっている先生方、
お友達の皆さんこれからも宜しくお願い致します。







posted by joryugakakyokai at 17:28| 研究部

2022年11月30日

10月・11月研究部の様子

10月研究会は、いろいろな規制が解除され、人々の行動も活発になってきました。
外人観光客も増え、コロナの再拡大も心配される状況でしたが、キャンセルも数人あったにもかかわらず、今年になって一番参加人数が多く、部員の方達も熱心でとても嬉しい限りでした。

次期担当のお二人(黒沢、鈴木両委員)も引継ぎ見学を兼ねて午前中より参加して下さいました。

高橋恭子講師はたくさんの資料(エスキースなど写真も含めて)を持参して、時間をかけて講評をして下さいました。トークも写真を見ながらの制作の過程など、参考になるお話をしてくださいました。


1.jpg
身を乗り出し、立ち上がって話をする高橋講師(右)



今回のモデルさんはプロポーションも肌も美しく、横顔がきれいなので、移動して横から見るなど部員には評判がよく、感じのいいモデルさんでした。

画像2.jpg
10月研究会風景






11月研究会は、申込がたくさんあったにも関わらず、諸事情でキャンセルが多くなり、27名の参加でした。コスチュームなので、モデルさんがどのような衣装を持参するか楽しみでもあります。


画像3.jpg
大阪出身の辻井講師、若いころの話など中心に、30歳頃に初めて個展を開き、初めて出品した公募展は女流展で静物を出品したとの事。興味深いトークでした。



画像4.jpg


11月はコスチューム。モデルさんは、貧しいリンゴ売りの少女というテーマで衣装とバスケットに入ったリンゴ(これは軽いプラスチック製でした)を持参。金髪のかつらにレースのスカーフをかぶり、エプロンドレスの後ろ姿も素敵で、後ろ姿の上半身を中心に描く人もいました。モデルさんが写真左に少し写っています。




2020年から研究部を担当しましたが、1年目はコロナ感染拡大で、1月、2月、7月の3回しか実施できず、2年目(2021年)は4月25日〜5月11日迄緊急事態宣言の為、美術館が休館になり5月のみ中止に。11月は今までの定員半分から緩和されて通常に戻りました。
3年目(2022年)は1月のみ中止とし、どうにか実施することができました。

3年間は申込制でやりましたが、これは参加者人数が事前に把握でき、良かったです。
その間、遠方からの参加者など熱心に研究会に参加してくださる部員の方もいらっしゃいました。

1968年より銀座美術家連盟会館にて開設された研究部も、来年で55年目を迎えます。
遠方からも参加する熱心な部員の方たちに支えられて、続けてくることができました。。
私達3名(松本、徳中、瀬谷さん)もコロナ禍でどうにか次期担当の(黒沢、鈴木両委員)に無事バトンタッチ出来ほっとしております。

これからも研究会が皆さんの良い勉強の場であり、絵を通して楽しい交流の場でありますように。

研究会終了後、今年最後、そして私達最後の研究会でもあり、事務所の中村智恵美委員、次期担当黒沢、鈴木両委員、堀岡委員、部員の参加希望者も含め総勢23名で懇親会を行いました。(11月18日17時より、トラットリア・イタリアにて)


寄稿:松本恵美 委員






posted by joryugakakyokai at 21:39| 研究部

2022年09月25日

9月の研究部の様子

コロナ感染者は少しずつではありますが減少気味です。キャンセルが2名いて、23名の参加となりました。

年10回のうち9月は男性モデル。
ギターケースを抱えてきました。中にギターが入っているのかと思ったら、モデルガンや木刀。ちょっと物騒なものでした。

話を聞くと、元陸上自衛官。
ものを持たなければできない動きがあるとの事。

5分×3ポーズのクロッキーは、1ポーズにモデルガンを持ったもの。その3ポーズの中から固定ポーズを決めてもらいましたが、結局何も持たないポーズに多数決で決定しました。
最後のムービングは、音楽なしでゆっくりとした動きを見せ、銃を構えたり……。
とにかくユニークなモデルさんでした。やはり小道具を使うとしても、もう少し身近なもののほうがよかったかと思います。




202209_1.jpg

自己紹介を兼ねたトークをする照山ひさ子講師。
現在も理科の教師をしていて、30歳から絵を始め、6年前に大病もして、自分には時間がない、絵で生きざまを表現したい、とお話してくださいました。
  





202209_2.jpg
スタジオの一角で、画集を見ながら熱心に講評をする照山講師。



9月研究会は、少しは猛暑も落ち着いてきましたが、蒸し暑さは相変わらずでした。

次回10月は28日なので、すっかり秋らしい季節になっているはずです。
私達3名の担当も11月までとなります。

当分の間は申込制ですので、宜しくお願いします。皆さんの参加をお待ちしています。


(寄稿:松本 恵美 委員)





posted by joryugakakyokai at 07:40| 研究部