2025年05月28日

速報!入選発表

速報!

第78回女流画家協会

入選者一覧をアップいたしました!


https://www.joryugakakyokai.com/nyusen/index.html

入選の皆様、おめでとうございます!


郵便での通知は本日投函致しましたので
もうしばらくお待ちください。




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第78回女流画家協会展
会期:2025年6月6日〜13日
場所:東京都美術館



posted by joryugakakyokai at 20:32| 女流画家協会展

2025年05月26日

搬入、完了いたしました

第78回女流画家協会展 搬入は昨日無事に完了いたしました。

搬入、準備、審査などなど、
最新の様子をX(旧Twitter)で発信しています。

https://x.com/joryugakakyokai



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第78回女流画家協会展は
2025年6月6日(金)〜13(金)
東京都美術館で開催いたします。







posted by joryugakakyokai at 21:13| 女流画家協会展

2025年05月24日

5月の研究部の様子

5月の研究会の参加者は25名でした。
今月は本展に向けて最後の研究会でしたので、ほぼ出来上がった出品作品の写真などの講評会でした。

私もそうなのですが、いざ締め切りになりますと気持ちが焦ってしまい、余計な事をしてしまう事が多いのも確かです、今一度客観的に自分の作品を見直す大切な時です。

今月の講師の川口智美委員はとてもたくみな講評で、あと少しの書き込みの必要か否をしっかりとこまかく指摘されていました。参加者の皆さんも納得されていました。

また、川口智美委員のアーチストトークでは、若い時から現在までの画家としての歩みと自分の作品との向き合い方を、経験をもとにしてお話してくださいました。とても実感のこもった内容に委員の真摯な姿を感じました。

今までの研究会の皆様のデッサンを愚直に繰り返す姿はすばらしく、私も自らを省みてしまいます。本展で良い結果がでます事を祈っています。

研究部 担当 委員:黒沢裕子






アーティストトーク
5月研究部 講師 委員:川口智美


女流画家協会展に初出展したのは、22歳の時でした。
会場に来て、他の作品の強さに圧倒され、批評会でも、弱々しい点を指摘され、心がぺしゃんこになって帰った日が思い出されます。
それでも続けてこられたのは、すぐ上達したり、上手く描けたりするわけでもないので、自分の弱さが何なのかなど考えながら、弱さを強さに変えるのではなく、自分が持っている何かを模索しながら描き続けて来たような気がします。

その頃は、泥の中から発芽して美しい花を咲かせる蓮の凛とした力強さに感動し、蓮を通して目に見えない神秘や生命力の強さを可視化したいと思いました。
世界の自然災害や疫病などの事象の中、現在は、自然への畏怖と同時に、そんな不安を一掃してくれるような存在として自然に宿る精霊を表現したいと思います。

描く対象を通して外の世界と自分の中の内の世界が響き合う瞬間があります。そんな感動を、かたちに出来ればと思っています。


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第77回女流画家協会展 川口智美「赤い決意」120F




posted by joryugakakyokai at 09:34| 研究部

2025年第78回女流画家協会展、明日搬入

第78回女流画家協会展
いよいよ明日、搬入日です。

2025年5月25日(日)
10:00〜16:00
東京都美術館 地下3F

皆様の作品にお会いできるのを楽しみにしております!

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posted by joryugakakyokai at 08:56| 女流画家協会展

4月の研究部の様子


今月の研究会参加者は29名でした。
本展が間近ですので参加者は多かったです。

いつものように、モデルデッサンは熱心に取り組まれていました。画材は木炭、鉛筆のほかに、水彩やバステル、コンテ、など様々な表現方法を工夫している方々もいます。彩色をすると表現のはばも広がりますので、とても楽しそうに制作されています。

今月の講師は山口孝子委員でした。
本展出品作品の講評は励ましながらとても分かりやすく、最後の効果的な仕上げを指導してくださいました。
またアーチストトークでは、インドネシアなどアジアの影絵芝居の人形のお話や、女子美術大学での思い出、絵画制作の楽しさなどを話してくださいました。山口委員は私立の女子校で長いあいだ美術の教諭をしながら、絵を描き続けてこられました。女流画家協会にはそのように頼もしい先輩がたくさんいらっしゃいます。

寄稿/研究部担当:委員 黒沢 裕子




第77回女流画家協会展 出品作品
山口孝子 「コプト讃歌・踊る人」100F

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posted by joryugakakyokai at 00:00| 研究部

2025年05月22日

CHIRI・黒岩知里 展 -表現者として生きるということ-

77回展出品(入選4回)の黒岩知里さんの個展が開催されます。

JARFO企画
CHIRI・黒岩知里 展
-表現者として生きるということ-

2025年5月27日〜6月1日
会場:JARFO京・文博
京都市中京区三条高倉
京都文化博物館 別館


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X(旧Twitter)でも個展情報を発信しています。
https://twitter.com/joryugakakyokai


出品者のみなさま。
個展開催の際はぜひDMを女流画家協会事務所へお送りください。
お待ちしております!!



posted by joryugakakyokai at 18:53| 作家日記

2025年05月16日

3月の研究部の様子


今月の女流展研究会の参加者は27名でした。
本展まであと2カ月、この時期は作品の仕上げに悩んでいる方々が多いのですが、自分の描きたい絵を描いて自信を持って搬入して頂きたいと思いました。

毎回熱心に裸婦などのデッサンをして基礎を勉強している態度は素晴らしく、絵を描き続ける力になっています。
最近体調が思わしくない方も、研究会に来て楽しくて元気になったと言っていました。

講師は岸 鹿津代委員でした。
女子美術大学の教授をされています。
講評はとてもていねいでそれぞれの描きたい絵に寄り添った指導をされていました。みなさんやる気になっていました。
ありがとうございました。
担当委員:黒沢裕子






手法について
講師:委員 岸 鹿津代



長年、キャンバスに油彩で犬を描いて来ましたが、今年の2月、水彩で植物を描いた作品で個展を行いました。父の介護があり家から出ることが難しく、仕事場に行けない事がきっかけでした。水彩は油彩とは異なり、一気に描き上げる方法が心地良く、モチーフが違うこともありましたが、構えず迷わず描けました。ただ今後モチーフも含めて完全に水彩に切り替えるのかは、現在悩ましいところです。油彩での仕事をやりきれているわけではないからです。

私の油彩の手法は、有色地のキャンバスに絵具を擦れさせて描くという手法です。それを変化させたく、ここ数年いろいろ試みています。キャンバスなのか、パネルなのか、白から始めるのか暗い色から始めるのか、そういう支持体の違いで、こっちの方が描きやすかった!ということもあるように思います。実際、水彩での試みは、その延長線上のものでもありました。

自らを縛らず、新たな発見をまだまだして行きたいと思っています。

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第77回女流画家協会展出品作「花降る」(100F)

posted by joryugakakyokai at 08:00| 研究部

2025年03月29日

橋和 展 講演会

2025年3月8日から4月20日まで
岩手県花巻市の萬鉄五郎記念美術館にて
橋 和 展 が開催中です。

(展示会場の様子はこちら)
http://blog.joryugakakyokai.com/article/191300088.html




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3月23日(日)には
橋和氏による講演会 が行われました。

多くの方が来場。
一般の来館者に加え、女流画家協会関係者や橋氏の知人も駆けつけ、会場は満席となりました。

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(橋和委員)



橋和 講演会

「作家生活70年を振り返る」


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美術大学時代


「盛岡短期大学美術工芸科油絵科で3年間、さまざまな先生に学びました」と橋氏。

「深澤省三先生、深澤紅子先生(女流画家協会委員)、佐々木一郎先生などからしっかりと人体デッサンを習いました。そのおかげで、上手くはないけれど、なんでも描ける力が身につきました」

また、小池岩太郎先生の特別講義で学んだことも今の作品作りに大きな影響を与えている、と。

「バウハウス理論や平面構成・立体構成を教わり、それが今でも作品づくりに生きています。

ある素材から他のものを作り出す発想について、形を変えたり、重ねたりすることで新しいものが生まれる。この考え方が、ずっと作品作りの原点になっています」と語り、その独自の視点が現在の作品に反映されている様子がうかがえました。


また、学校卒業間際のエピソードとして
クリスマス用の看板作成のアルバイトで盛岡のある屋敷に行ったことがあり、その人はなんと原敬氏の末裔だったことなど、楽しいお話が続きます。




就職と仕事の話


「中学校教師をした後、上京。
12年間、製薬会社のデザイナーとして働きました。

フリーになってからは新聞の挿絵や、
土沢出身の佐々木幸三氏のアドブレーンからのイラスト依頼を受けていました。
また、YWCAの講師も務め、自分の教室を作り、現在も教えています」

挿絵画家になりたかったが時代物、西洋・現代などジャンルが細かく分かれていて、例えば時代物であれば刀の置き方一つとっても時代考証を徹底的にしないと仕事にならない。今のようにネットで検索などがない時代なので神保町の古本屋に行って文献を探す。それはご自分には向いていないと思ったそうです。


また、お金のことを考えて仕事をした時期もあったが
その時はスペインの白い風景画(スケッチ)を描いて売っていたそうです。
しかし大抵はあまりお金のことは考えず、心のまま生きてきたとのこと。

「どうやって生きてこれたのか?
よく覚えていませんが、なんとか生きてきました。(笑)

絵以外の仕事をしたことはありません」

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海外へ−南米への旅


「海外に行ったのは40歳を過ぎてから。今さらフランスという感じではなかったので、南米へ行くことにしました。もともと興味があった、マチュピチュやクスコに行きたかったからです。

南米が好きな理由は、民族が日本人と同じモンゴル系で親しみを感じたから。

クスコは「世界の中心」、日本から遠く、時には「このまま日本に帰れないのでは」と思うこともありました。その後もスペイン語圏を旅し続けました。

ボリビアの遺跡では、ガイドさんが聖域に入る前にバスから降り、チチャという酒を捧げて祈る姿が印象的でした。また、民族衣装を着た女性たちのデモを見かけました。古典的な衣装と現代的なデモという行為の対比がとても面白かったです」






絵の変遷


「絵の変化については、自分でもなぜ変わったのかわかりません」と語り、会場から和やかな笑い声が(笑)

萬鉄五郎記念美術館の平澤館長から
「柿渋を使うようになったきっかけは?」との質問にも

「なんでだろう?忘れました」と笑いながら答え、再び場内を和ませました。

「でも、油絵はあまり得意ではなかったので、柿渋を使うようになったのかもしれません。
近年の作品の茶色は、バルセロナからグラナダへ行く飛行機から見た土地の色が影響しています。南米とはまた違う茶色でした。
プラド美術館では、茶色で下地を作っている作品を多く見て圧倒されました。自分にはできないと思いましたし、それが自分に合っているのかもわからなかった。そこで、自分流にキャンバスにヤスリをかけ、ジェッソや柿渋をかけたりしています。ほかにも都染の染料の藍を使ったり、墨や油絵具を組み合わせたりしています。柿渋は奈良から取り寄せています」

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作品「風跡」シリーズについて


「風跡」というタイトルは、「遺跡」と「風」を組み合わせた言葉です。
風は時、跡は遺跡=大地を表しています。





館長のお話


「展示について、本館にはペルー時代〜「風跡」シリーズをまとめ、
2号館(八丁土蔵ギャラリー)には若い頃の作品を展示しました。
作品を見ていると、年代を経るごとにどんどん若返っているので驚きます」

また、橋氏はもうすぐ90歳になりますが
一人で東京から来て元気に行動される姿にも驚かされたと話されました。





最後に


「作家生活70年と言われても、ピンとこないですね」と。

「絵描きにとって健康は大事。
とはいえ、何も考えていませんが(笑)」


最後に、
絵を描くことについての思いを語りました。

「役に立たないことをするのが好きです。それは最高に贅沢なことだと思います」と、創作の自由さや自己表現の大切さを話されました。

さらに、「描いても描かなくても辛いなら、描けばいい」と。


そして、
「銀座K'sギャラリーで展示をする抽象作家や女流画家協会の皆さんからは、いつも新しい視点や励みをもらえます」と語り、仲間たちとのつながりが自身の創作活動にとって大切であることを改めて実感している、と話されました。


女流画家協会のみんなと撮影。

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K'sギャラリー増田さん(前列右端)も一緒に。

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新聞社、TV局の取材を受ける橋氏

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(寄稿:中嶋しい)
posted by joryugakakyokai at 11:27| 作家日記

2025年03月28日

橋和 展 -萬鉄五郎記念美術館-

2025年3月8日から4月20日まで
萬鉄五郎記念美術館にて
(岩手県花巻市東和町土沢5-135)

橋 和 展 が開催中です。

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本館入口の扉。
取っ手がパレットの形でした♪黒ハート

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2号館(八丁土蔵ギャラリー)
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橋和 講演会「作家生活70年を振り返る」の様子はこちら
http://blog.joryugakakyokai.com/article/191299832.html
posted by joryugakakyokai at 17:49| 作家日記

2025年03月05日

3月定期委員会

数日前までの暖かさが一転、
夕方から雪が降り、東京は寒い1日でした。


東京都美術館
スタジオにて定期委員会を開催いたしました。

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いよいよ始まる78回展に向け、
審査基準の確認、
搬入審査のタイムスケジュール、
各部屋の担当者一覧の確認、
どの賞をどの部屋に展示するか、などなど(先に場所を決めておきます)。
毎年のことですが、間違いのないよう確認しました。

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そして、地方展について。

今年も山梨展の開催が決まりました。

2025年8月9日(土)〜14日(金)

山梨県立美術館ギャラリーB,C
となります。
(昨年はAもあり)

出品者につきましては
委員・78回展受賞者、山梨県在住の本展出品者から希望者を募る予定です。

山梨県の作家の皆さま、
ぜひ本展への出品をお待ちしております♪


posted by joryugakakyokai at 08:25| 委員日記