2025年03月03日

2025年第78回展女流画家協会展ポスター・チラシ


2025年第78回女流画家協会展
搬入日は5月25日(日)です。



ポスター

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チラシ
<表>
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<裏>
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posted by joryugakakyokai at 00:00| 女流画家協会展

2025年03月02日

News 女流画家協会 会報vol.16を発行しました

会報vol.16を発行いたしました。
出品者の皆さまには出品要項に同封しております。


webでもご覧いただけます。


https://joryugakakyokai.com/gaiyo/pdf/kaiho_16.pdf


会報web用表紙2025.jpg

郵送ご希望の方は、事務所までご連絡ください。







posted by joryugakakyokai at 14:37| 委員日記

2025年03月01日

2月の研究部の様子

今月の研究会の参加者は28名でした。
最近の寒波で寒い日でしたが1月と変わらない人数でしたので、会員の熱心さを感じました。
最近の会員の方々のデッサンを見まして「上手になったな」と思い、継続は力なりを実感しています。何年も研究会に参加している方や1年間休まず来ている方も大勢います。私も頑張らないといけません!

今月の講師は辻井久子委員でした。アーチストトークは作品制作には「前進する勇気」が大切ですという、実感のこもったお話でした。作品講評も作者と共に話し合いながら講評をしてくださいましたので、皆さん納得していました。
本展も近づいてきましたので、気持ちを引き締めて研究会を催したいと思います。

  

研究部 黒沢裕子




講師:委員 辻井 久子


私は生まれた時から股関節が正常に入っていなくて臼蓋形成不全でした。
30代から個展を始め、40歳前から女流展に出し始め、50歳ごろから介護も入り体重が増え、ほとんど泳げなかったのですが水泳を始めました。クロールで50m位泳げるようになった頃、飛び込んでみないかということになり、スタート台に立ちました。用意ドンで飛び込めません。とても頭から飛ぶことができません。見かねたインストラクターが水の中から私の手を取り、私をプールサイドに座らせ、頭から水の中に入れという。それが怖くて怖くて、首を横に振って振って。そしてついに自殺する思いで ドブン!と入りました。あっ! 何でもない! 飛び込まなければ始まらない。

絵をかいていても前に進むには勇気がいります。答えがわからないところに向かっていく勇気がいります。「持続は力なり」を信じて、素直な気持ちが画面にでるように、前に進む勇気をもって描き続けていきたいです。


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第77回女流画家協会展出品作「栖の譜(風に吹かれて」(100F)


posted by joryugakakyokai at 10:06| 研究部

2025年02月25日

miori個展 -生きるの中に-

76・77回展出品の箕崎美織さんの個展が開催されます。

2025年3月19日〜23日
会場:公園とパン
山梨県韮崎市藤井町北下条2105-2


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Twitter(X)でも個展情報を発信しています。
https://twitter.com/joryugakakyokai


出品者のみなさま。
個展開催の際はぜひDMを女流画家協会事務所へお送りください。
お待ちしております!!



posted by joryugakakyokai at 12:25| 作家日記

2025年02月24日

MEGUMI KAI EXHIBITION 2025

会友 甲斐めぐみさんの個展が開催されます。

2025年3月23日〜29日
新井画廊
銀座7-10-8


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出品者のみなさま。
個展開催の際はぜひDMを女流画家協会事務所へお送りください。
お待ちしております!!



posted by joryugakakyokai at 00:00| 作家日記

2025年02月15日

宇都宮美術の現在展

第6回宇都宮美術の現在展に
委員の青木俊子さんの作品が展示されています。

2025年2月16日〜4月9日
月曜休館
9:30〜17:00
宇都宮美術館
宇都宮市長岡町1077

【観覧料】
一般600円/大学高校400円/中学小学200円




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出品者のみなさま。
個展開催の際はぜひDMを女流画家協会事務所へお送りください。
お待ちしております!!



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2025年02月07日

1月の研究部の様子

新しい年になり初めての研究会でした。
寒い日でしたが29名の方が参加してくださいました。いつものように皆さん熱心にそして思い思いにモデルさんを描いていました。
今月のモデルさんはムービングポーズの時に音楽をながしながらポーズをしてくださいました。とても素敵なポージングで皆さん熱中して制作していました。

講師は生駒幸子委員でした。絵を制作する時には「何枚ものエスキースを作り納得のいくまで構図を考えると」と話されていました。またとてもはっきりと的確な講評をしてくださり、作品制作についての質問にもていねいに答えて下さいました。
そして研究会が終わりましてから新年会を催しました。絵についての会話が盛り上がり親睦が深まりました。これからも楽しい研究会にしたと思います。
  

研究部 黒沢裕子



個人の時間―蜜蝋画
講師:委員 生駒 幸子


蜜蝋画についてお話します。蜜蝋を紙や板に塗り引っかいたり絵具で描いたりして仕上げる絵が蜜蝋画です。様々な使用方法がある中で気に入っているのは転写です。先ず、トナー液使用のコンビニのコピー機で絵の写真をコピーします。蜜蝋を塗った板にコピー紙を当て、スプーン等で強く押回し板とコピー紙の間の空気を抜きます。次にたっぷりの水を指でコピー紙に何度もかけまて、そっと指でこすりパルプを取り除くと、蜜蝋板に作品が転写されます。何度もトライすれば要領を弁えて美しい作品が出来上がります。
ある時、三日間、一日に五・六時間程アトリエの床に正座して腰を曲げて作品を仕上げました。翌朝、庭で花の手入れをしていた時よろけて倒れ起き上がれず、救急車で運ばれ八日間の入院する羽目になりました。足の血の塊が肺に運ばれエコノミー症候群の肺塞栓症で命の危機でもありました。現在は血液サラサラの薬を服用するのみですが、毎朝、食パンに蜂蜜をつける度にあの日を思い出します。それから三年の時を経てあの美しい魅惑的な色彩をもう一度手にしたい気持ちになりまして、そろそろ蜜蝋画にトライしたいと思っています。


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第77回女流画家協会展出品作「個人の時間」(130F)


posted by joryugakakyokai at 06:58| 研究部

2025年01月17日

2025年度の出品規定

2025年度の出品規定をアップいたしました。

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第78回女流画家協会展の搬入日は

5月25日(日)
です。


出品規定
https://www.joryugakakyokai.com/koubo/index.html

出品票は上記アドレスより
ダウンロードできます。


なお、委員・会員・77回展に出品された方には
2月上旬に郵送でお届けいたしますので
もうしばらくお待ちください。



77回展に出品されていない方で郵送ご希望の方は、事務所までお電話ください。
事務所:03-3784-9577



皆様のご応募、お待ちしております!




posted by joryugakakyokai at 23:23| 女流画家協会展

2024年12月15日

11月の研究部の様子

11月は今年最後の研究会で15日金曜日に東京都美術館のスタジオでおこないました。
今月は舞踊をしている男性のモデル方で、動きのある大胆なポーズをとっていましたので、参加者の方々は新鮮な気持ちでデッサンを描いていました。
講師は服部 圭子委員でした。女流画家協会を長く担って下さっている委員です。皆さんは本展へ向けてのエスキースが少しずつできていたので、服部委員は具体的で細かな指導をしてくださいました。アーチストトークでは、豊富な作家経験と制作に対する真摯で厳しい姿勢がにじみ出ているお話でした。女流画家協会の長い歴史を思いますと、服部委員のように女性として作家として強く歩んで来られた委員の方に敬意を表したい気持ちになりました。ありがとうございます。  

研究部 黒沢裕子




講師:委員 服部 圭子


女流画家協会展に出品してから半世紀の歳月が流れました。
恩師の桜井悦先生、岡田節子先生のアトリエで絵を学びその後アトリエの助手をしながら、女性自身アカデミーカルチャ教室(講師 桂ゆき先生)で桂先生の後をつぎ教えていました。
桂ゆき(1913~1991)先生は戦前、戦後を通じて既成概念に囚われない布、紙、コルクなどのコラージュ作品で注目を浴びた画家で、制作の傍ら長期海外旅行(アメリカ、アフリカ他)で各国の人々が多様な環境の中での生活、交流などの体験を絵、本に残した日本女性の前衛画家のパイオニア的存在でした。
2023年6月に生誕100年の展覧会をゆかりのある下関美術館で開催され、現在も日本画壇に影響を与えている画家です。当時先生にお会いしお話しもしましたがユーモアがあり楽しく優しい先生の印象でした。
今迄女流の先生方に接し、芸術的、生活的にも困難な時代を乗り越えた画家として絵に対する厳しさなどのお話しを伺い女流画家協会の長い歴史を感じます。
絵はある技術を得れば誰にでも描く事は可能でありますが芸術を極めるには精神の気迫、情熱、探求などが大切ではないかと思います。私自身も常に自問自答しながらワクワクするdramaticな世界を創り出す絵を追求し終わりのない可能性を信じ美を探し求めて描き続けていきたいと思います。


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第77回女流画家協会展出品作「mademoiselle・華」(100M)


posted by joryugakakyokai at 19:56| 研究部

2024年11月23日

「ギャラリートーク 入江観×継岡リツ」

女子美スピリッツ2024
継岡リツ 展
作品展示会場風景はこちら

http://blog.joryugakakyokai.com/article/191151161.html




会期中の11月16日(土)
女子美杉並キャンバス1号館
110周年記念ホールにて

「ギャラリートーク 入江観×継岡リツ」

が開催されました。

継岡先生と入江先生トークスタート.jpg






たくさんの聴講者のほか、
女子美の関係者や継岡委員の教え子・同僚の方々、ご友人、そして女流画家協会の関係者も会場に集まり、とても和やかな雰囲気が漂っていました。

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おふたりの画歴や女子美でのエピソードなどを、
1時間にわたってお話しくださいました。

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入江氏のフランス留学中のお話では
ある日、授業に遅刻した入江氏に対して、フランス人の先生は全く怒ることなく、「君の次の作品では、あの部分がいいね」と伝えただけで去っていったそうです。
普通なら、小言の一つや注意を受けるだろうと覚悟していた入江氏はその対応に驚いた、と話されていました。

フランスから帰国後、職を探していた入江氏が吉江麗子氏(女流画家協会委員)の勧めを受けて女子美で教職に就くことになった経緯についても、お話の中でとても心温まるエピソードとして語られていました。



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継岡氏は自身が大学入試の際に赤緑色弱であると診断され、大きなショックを受けたとお話しされていました。
その影響で、しばらくの間、色を使うことを避けていたそうです。

今回の展示会場では、当時の暗い色調の作品と現在の白い作品が、意図したわけではなかったがたまたま左右の壁に分かれて展示されています。それを見た継岡氏が、「異なる作品だと思っていたけれど、根本的なものは同じだと改めて気づいた」と語られていたのがとても印象的でした。


ギリシャ神話に登場する星座の、点と点を結んで形を作る楽しさをテーマにしてきたこと、日本の空白や余白の美しさを白で残したいとお考えになっていること、そしてアクリル絵の具を使うことで、かつて苦手だった油絵の重ね塗りの制約を克服できたことなど、継岡氏の作品を深く理解するためのキーワードが散りばめられたトークでした。また、文化庁芸術家在外研修特別派遣で研修したイタリア・ミラノのブレラ美術学院での貴重なお話も、非常に興味深いものでした。




女性が絵を描き続けていくことについて

入江氏は「女性としての人生を歩みながら絵を描き続ける」ことについて、継岡氏を長年見てきた結果、あることに気づいたとお話しされていました。


あるトークイベントで、一人の卒業生画家が継岡氏にこんな質問をしたそうです。

「私は家で絵を描こうとすると、夫に邪魔されてしまいます。たとえば、取れたボタンをつけてほしいと言い出したりします。絵を続けるためにはどうすればいいのでしょうか?」

それに対して、継岡氏はこう答えたそうです。


「つけちゃえばいいじゃない。」


家事や子育ては、やらなければ先に進めません。だったら、さっさとやってしまえばいい、と継岡氏は考えてきたと言います。

入江氏はこのトークを聞いた際、まさに目から鱗が落ちる思いだったと語っていました。





また、心温まる女子美でのエピソードでは、こんなお話も。

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お二人はともに付属の校長を務められていたため、退任時の最後の卒業式で、感動的なエピソードを体験されたとのことです。

生徒たちが壇上で一人ずつ卒業証書を受け取る場面で、手に文字が書かれているのに気づいたそうです。一見、落書きのように見えましたが、次々と卒業証書を受け取る生徒たちにも同じように文字が書かれていました。文字を続けて読んでいくと、「先生、今までありがとう」といった内容が綴られていたのです。その瞬間、こんな素晴らしいアイデアを思いつく生徒がいる学校で自分が働いていたことに気づき、嬉しさとともに涙が溢れた(溢れそうになった)と語られていました。


女子美の温かな雰囲気が感じられ、とても心を打たれるものでした。



最後に、入江氏は継岡氏の作品に共感した点について語りました。
それは、美しい空間を作ることが絵である、ということ。それが一番大事だということです。描く部分と、意図的に描かないことで表現する部分、いずれも空間を表現していることに共感したとおっしゃっていました。








在校生より花束の贈呈。

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笑顔の継岡先生と入江先生

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教え子の皆様に囲まれて。

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帰りには皆様へ、
継岡先生から森永のお菓子「おっとっと」のお土産がありました。

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なんと、『おっとっと』は、継岡先生のお姉様が名付け親なのだそうです!当時、森永製菓にお勤めだったお姉様がこのネーミングを考案されたとのことです。



素晴らしいトークイベントを聴講させていただき、心から感謝申し上げます。
ありがとうございました。


(寄稿:中嶋しい)


posted by joryugakakyokai at 13:34| 委員日記