2024年06月15日

白寿の微笑み



初出品で入選&受賞された春日井 由美子さんの作品
「白寿の微笑み」 奨励賞

審査室に作品が運ばれてきたときには、たくさんの薔薇の花が上がりました。(挙手審査)

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女流画家協会展会場にて、春日井 由美子さん。

ご自身のお祖母様を描いたとのこと。
親族の皆さんに、ご自身とお祖母様のお顔が似ている!と言われているそうです。
確かに・・・黒ハート
素敵な笑顔。
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「百歳で亡くなった祖母を描きました。」

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大切なお祖母様のお写真を見せてくださいました。
この写真をもとに、作品を描かれたのですね。




「祖母は早くに祖父を戦争で亡くしており、
孫やひ孫と過ごすのが一番の楽しみでした。
もうすぐお正月に会えると思っていた一昨年のクリスマス・イブに、戦死した祖父の元へ旅立っていきました。
私をとても可愛がってくれた祖母の最期を看取ることも出来なかった後悔、悲しみ……様々な感情が込み上がってきました。

気持ちの整理がつかない日々が続いた時、出品のお誘いがあり、
いつもそばにいて、
優しさと温もり、
そして無償の愛を注いでくれた祖母へ、
感謝の気持ちを込めて描きたいと思い描きました。」




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「現在、先生も居らず
今回の絵は、自問自答しながら描き、
段々祖母の顔に近づくと、会話をしながら描いたり…とそんな感じで進めてきました。」



春日井さんが見せてくださった制作過程の写真。
お祖母様を思って
心を込めて描かれているのが伝わってきます(感動あせあせ(飛び散る汗)


「病気になり、絵画をやめようかと思ったこともあったのですが、続けてきて本当に良かったと思っております。
長時間描くと腕が痛くなり、
リハビリに通うなど大変でしたが、
感動して泣く親戚や、祖母への愛情、優しさや温もりを感じられるとか、鳥肌が立った!…等、色々な感想を聞かせてもらうことが出来て、本当に嬉しく、出品に挑戦して良かったなぁ〜と思っています。」



春日井さま、
貴重なお話をお聞かせくださりありがとうございました。
絵を描く人生ってすごい、、、と
このブログをまとめながら改めて感動をかみしめています。


「受賞は、祖母も喜んでいる気がします。」

本当におめでとうございました。

 
web担当 中嶋しい



posted by joryugakakyokai at 22:12| 女流画家協会展

代表理事 中村智恵美 閉会のご挨拶


第77回女流画家協会展は
6月6日〜13日迄 東京都美術館で開催されました。

連日晴天に恵まれ、会場は多数の観覧者で盛況の内に閉場致しました。
関係者並びに応援して頂いている皆様に心より感謝申し上げます。

今年も数多くの嬉しい話題で盛り上がりました。
初入選者は15歳の高校生から、88歳までと幅広い年代層の方々の力作が並びました。また若い頃に出品していて子育てに入り、25年振りに出品され、2点入選された方もいらっしゃいました。

人生と共に絵を描く女性に寄り添っている者として何よりの温かなご褒美を頂きました。

皆様、お疲れ様でした、そしてまた来年お会いしましょう。

一般社団法人 女流画家協会
代表理事:中村智恵美





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第77回女流画家協会展 東京都美術館 1室


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中村智恵美「ストライプの静物」 130F


posted by joryugakakyokai at 00:00| 女流画家協会展

2024年06月14日

第77回展 無事終了いたしました

連日1,000人を超えるお客様に足をお運びいただき、
第77回女流画家協会展
(6/6〜13 東京都美術館)は無事終了いたしました。


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14:30に閉会してすぐに
専門業者が作品を壁から下ろす作業。

事務所委員と新委員、会員で
キャプションを外したり、ゴミを拾ったり
22室もある広いフロア全てを隅々まで点検。
綺麗にします。

フロアのカーペットについている糸くずも、
くまなく拾います(^^)ぴかぴか(新しい)

都美術館の係の方と
展示業者と、委員で最終点検をし、
これでやっと終了です。



そして本日14日は搬出日でした。
地下3Fにて。

今年は巡回展があるので、山梨へ出発する作品もあります。

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皆さまの大切な作品を
丁寧に丁寧に、お見送りいたしました。


来年もまた、皆様の作品にお会いできるのを
楽しみにしております!!


posted by joryugakakyokai at 19:09| 女流画家協会展

2024年06月10日

馬越陽子・遠藤彰子・中村智恵美・関口聖子 作品

第77回女流画家協会展
6月13日(木)までです。
東京都美術館

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馬越陽子 委員
(日本芸術院会員)
「人間の大河─生きる─」 130F
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遠藤彰子 委員
「聖金曜日」 100変
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中村智恵美 委員
(代表理事)
「ストライプの静物」 130F
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関口聖子 委員
「植物マンダラ」 130F
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posted by joryugakakyokai at 22:11| 女流画家協会展

越えてゆけ

東京新聞賞
作品「越えてゆけ」 F130号
会員 野美歩さん

おめでとうございます黒ハート

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制作コンセプト

屋久杉を描きました。
命尽きた屋久杉には上から新しい杉が覆っていき、1000年、2000年かけて二代杉として堂々とそびえ立ちます。その木肌には古木の抵抗で方向を変え、滞りながらも越えていく勢いと、生きたいと言う強い意志が見えます。

昨日の自分を追い越す、
目の前の課題を一つ一つ越える、
私も日々この木肌の勢いに似た気持ちで仕事と家庭と制作とに向き合っています。

屋久杉の木肌を通して、その勢いと生命力が、同じように日々を一生懸命生きている方々を励ますように伝わると嬉しいです。

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posted by joryugakakyokai at 21:27| 女流画家協会展

25年ぶりの出品者

今年、25年の空白を経て
出品してくださった作家がいらっしゃいます。


木村さおりさん

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2点入選ぴかぴか(新しい)

入選通知を確認したのは
小学生のお嬢様だったそうです。

「ママ、2つ、入選って書いてあるよexclamation×2」と伝えてくれたが、
落選を覚悟していた木村さんは
「まさかそんなわけない」と思ったそうです黒ハート

木村さんは第51回展を最後に
その後子育てや介護で、
長い間、制作ができなかったとのこと。

そろそろ色々なことが落ち着いてきた今年
お子様の使っていたベビーベッドを板キャンバスに仕立て
思い出の数々を、幸せを噛みしめながら制作されたそうです。


よく見ると
本当にベビーベッドです(^^)黒ハート

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作品タイトル
「表す事は生きる事。表していると生きてるって感じます。」
157.8×130.5


お子様と会話しながら制作を進めた木村さん。
ところどころ見える漢字や数字は
一緒に勉強をした時間。そのやりとりも作品にしている。

久しぶりの制作はすごく嬉しかったそうです。


女流画家協会には、木村さんと同じような境遇の作家も多い。
育児・介護で長く制作を休んでいても、
いつでも再チャレンジできる会。
気持ちのわかる作家が大勢おります♪









posted by joryugakakyokai at 20:16| 女流画家協会展

2024年06月09日

瀬谷 貴久枝 委員の作品モデル

第77回女流画家協会展
現在、東京都美術館で開催中です。(6/13まで)


瀬谷 貴久枝 委員の
作品 「play」 F130号

今日、絵のモデルになったお孫さんがご来館!
お願いしたら快く絵の前に立ってくれました♪目がハート

カエナちゃん 3歳です

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posted by joryugakakyokai at 20:51| 女流画家協会展

2024年06月08日

画家 福岡奈央さん


今年初出品、入選された
福岡奈央さんの作品をご紹介します黒ハート


「白昼夢」 F100号

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福岡さんは17歳。
100号の大作を見事に構成し、描き上げている。


ご本人より制作コンセプトをお聞きすることができました。

「私は、ある漫画家さんの作品に出会いインスピレーションを受け、自分もこんな絵を描きたいと思い描きました。

左側は現実的な汚染された廃棄工場、人が住みたくは無いと思う様な酷い環境。
反対側の右側には幻想的なカラフルな工場、人が望むような環境。
対比を表しました。
題名の通り非現実的、左側の廃棄工場に住んでいる人が空想で右側の技術が進んだ環境に住みたいと思う気持ちが強くなり、現実と空想が混合した世界を描きました」




福岡さんがキャンバスに
真剣に向き合って描き上げた力作だとわかります。

カラフルで綺麗な空間と
そこに這いつくばり、掴み取ろうとする手。
夢から覚めたあとの、何事もなかったかのような虚しい現実。。。

じっと見入ってしまいます。

委員・会員が福岡さんの絵を眺め、
「私たちが17歳の頃って何描いてた?
こんなすごい作品は作れなかったね」と話していました。

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今後のご活躍をお祈りしています。
そして、女流画家協会展でまた福岡さんの作品にお会いできるのを楽しみにしています。


寄稿:web担当:中嶋しい





posted by joryugakakyokai at 23:25| 作家日記

77th 会場風景_1

第77回女流画家協会展
今日は土曜日で、1,100人を超えるお客様が足をお運びくださいました。
とってもありがたく、嬉しいことです黒ハート

混雑の中でなかなか撮影もうまくできず・・・
ですが、
日々、少しずつアップしていきたいと思いますので
じっくりゆっくり、ご覧くださいませ。

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posted by joryugakakyokai at 22:31| 女流画家協会展

2024年06月06日

16歳の受賞者

本日、第77回女流画家協会展がスタートいたしました。

今年はなんと
秋田県の高校生2名が
初出品・初入選・初受賞されるというビッグニュースがございました。

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菅原 菜月さん(リキテックス賞)
「記念日」 S100号




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吉成 彩さん(ホルベイン賞)
「分岐点」 S100号



お二人とも、S100号!
大作です。
素晴らしい!!






地元秋田新聞の取材を受ける。

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同じ高校の美術部の友人同士だそうです黒ハート

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授賞式の壇上に制服姿で現れた時は
会場から「うわ〜黒ハート」と
暖かいどよめきが(*^ ^*)ぴかぴか(新しい)

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受賞、おめでとうございます!
今後のご活躍をお祈り申し上げます。

秋田県の出品者では、他にマツダB賞を小川 廣子さんが受賞されています。

秋田が熱いexclamation×2




posted by joryugakakyokai at 22:39| 女流画家協会展